火山

気象庁が発表する火山に関する情報や資料の解説

情報名 概要 最新の情報
噴火警報・予報 噴火警報は、噴火に伴って、生命に危険を及ぼす火山現象(大きな噴石、火砕流、融雪型火山泥流等、発生から短時間で火口周辺や居住地域に到達し、避難までの時間的猶予がほとんどない現象)の発生が予想される場合やその危険が及ぶ範囲の拡大が予想される場合に「警戒が必要な範囲(生命に危険を及ぼす範囲)」を明示して発表します。
噴火予報は、火山活動の状況が静穏である場合、あるいは火山活動の状況が噴火警報には及ばない程度と予想される場合に発表します。
噴火警戒レベルを運用している火山では、噴火警戒レベルを付して噴火警報・予報を発表します。
火山の状況に関する解説情報 噴火警戒レベルの引上げ基準に現状達していないが、噴火警戒レベルを引き上げる可能性があると判断した場合、または判断に迷う場合に、「火山の状況に関する解説情報(臨時)」を発表します。
また、現時点では、噴火警戒レベルを引き上げる可能性は低いが、火山活動に変化がみられるなど、火山活動の状況を伝える必要があると判断した場合には、「火山の状況に関する解説情報」を適時発表します。
噴火速報 登山者や周辺の住民に対して、火山が噴火したことを端的にいち早く伝えて、身を守る行動を取っていただくために発表する情報です。
火山活動解説資料 写真や図表等を用いて、火山活動の状況や警戒事項等について解説するため、随時及び定期的に公表する資料です。
週間火山概況 過去一週間の火山活動の状況や警戒事項をとりまとめた資料です。(全国版)
 ※平成30年第27号(7月6日発行)をもって、発表を終了しました。
月間火山概況 前月1ヶ月間の火山活動の状況や警戒事項をとりまとめた資料です。(全国版、各地方版)
地震・火山月報(防災編) 月ごとの地震・火山に関連した各種防災情報や地震・火山活動に関する分析結果をまとめた資料です。(全国版)
噴火に関する火山観測報 噴火が発生したことや、噴火に関する情報(噴火の発生時刻・噴煙高度・噴煙の流れる方向・噴火に伴って観測された火山現象等)を噴火後直ちにお知らせする情報です。
降灰予報 噴火により、どこにどれだけの量の火山灰が降るか(降灰量分布)や、風に流されて降る小さな噴石の落下範囲の予測をお伝えする情報です。
噴火のおそれがある火山周辺で、計画的な対応行動をとれるようにするために、定期的に発表する「降灰予報(定時)」、火山近傍にいる人が、噴火後すぐ降り始める火山灰や小さな噴石への対応行動をとれるようにするために発表する「降灰予報(速報)」、火山から離れた地域の住民も含め、降灰量に応じた適切な対応行動をとれるようにするために発表する「降灰予報(詳細)」の3種類の情報として発表します。
火山ガス予報 居住地域に長期間影響するような多量の火山ガスの放出がある場合に、火山ガスの濃度が高まる可能性のある地域を対象に発表する情報です。
火山現象に関する海上警報 火山現象に関する海上警報は、噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがある場合に発表します。
緯度・経度を指定して、付近を航行する船舶に対して警戒を呼びかけます。噴火の影響が海上や沿岸に及ぶ恐れがなくなった場合には解除します。
航空路火山灰情報(VAA) 噴火による火山灰が航空機の運航に与える影響を回避するために発表する航空路上の火山灰情報(火山灰の分布や拡散予測)です。予報期間は最大で18時間です。気象庁が航空路火山灰情報センター(VAAC)として、民間航空会社、航空関係機関、気象監視局にVAAを提供しています。東京VAACは東アジア・北西太平洋及び北極圏の一部に対する監視と情報提供を担当しています。

気象庁の火山観測・監視体制