浅間山[あさまやま] Asamayama【常時観測火山】


北緯 36°24′23″ 東経 138°31′23″ 標高 2,568m (浅間山)(標高点)
浅間山地図
浅間山写真

浅間山全景 北東側上空から 釜山火口 (中央上), 鬼押出溶岩 (中央手前及び右下), 黒斑山 (右奥)
2010年11月 2日 気象庁撮影



概要

 複雑な形成史をもつ火山。 黒斑(くろふ)火山(安山岩の成層火山)、仏岩火山(デイサイト質の成層火山)(2万年前~1万年前)(降下軽石・溶岩流・小浅間溶岩ドーム(2万年前)→降下軽石・火砕流→降下軽石・火砕流・溶岩流(13,000年前)→降下軽石・火砕流・溶岩流(11,000年前)の順に活動)が形成された後、約1万年前からは前掛火山が活動を開始し、山頂部の釜山は現在も活動中。 これまでに10回余りの大規模な噴火と中小規模噴火を繰り返してきた。 有史以降の活動はすべて山頂噴火。 釜山の山頂火口(長径東西500m、短径南北440m)内の地形、特に火口底の深さは、火山の活動の盛衰に応じて著しく変化する。 山頂火口は常時噴気しており、釜山西山腹の地獄谷にも噴気孔がある。 爆発型(ブルカノ式)噴火が特徴で、噴火に際しては火砕流(熱雲)が発生しやすい。 1108、1783年には溶岩流も発生。噴火の前兆現象として、火口直下に浅い地震(B 型)が頻発することがある。 構成岩石のSiO2量は53.5~74.0wt.%である。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。


「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくは有史以降の火山活動についてを参照のこと。




火山観測

 気象庁では、地震計、傾斜計、空振計、GNSS、光波距離計、監視カメラを設置し、関係機関の協力の下、浅間山の火山活動の監視・観測を行っています。その他、関係機関の協力の下、二酸化硫黄の放出量観測、火口内温度の測定も定期的に実施しています。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報




火山活動解説資料



火山防災連絡事務所、火山防災協議会など



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