口之島[くちのしま] Kuchinoshima


北緯29°58′05″ 東経129°55′32″ 標高628m (前岳)(三角点・口之島)
北緯29°57′41″ 東経129°55′59″ 標高425m (燃岳)(標高点・独自に計測)
口之島地図
口之島写真

口之島全景 南東上空から 2007年12月6日気象庁撮影



概要

 口之島は、九州の南方に連なるトカラ列島の北端に位置しており、北北西-南南東方向に延びた長径約7km、短径約3kmの火山島である。 北方には口永良部島や薩摩硫黄島があり、南方には中之島や諏訪之瀬島がある。トカラ列島では数少ない角閃石安山岩~デイサイトからなり、溶岩ドームの集合した火山島である。 島の中央部には最高峰である前岳(628m)がそびえており、その南東斜面には急な滑落崖が発達している。前岳と南東端のタナギ山の間には、燃岳という溶岩ドームがあり、その表面は塊状の溶岩地形が鮮明である。 山頂部には直径100 m未満の割れ目火口が存在し、かすかな噴気も認められる。しかし噴火記録は存在しない。
 燃岳の周辺には、溶岩ドーム出現に先立って噴出したと思われるサージ堆積物と、ドーム出現後に噴出した火砕物が堆積している。 これらが鬼界アカホヤ火山灰(約7,300年前)には覆われておらず、14C年代測定の結果、歴史時代の噴火による降下火砕物と推定されている(奥野・他, 2004; 下司・中野, 2007)。 安山岩~デイサイトのSiO2量は57.8~63.7 wt.% である。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。


「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で 記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。 詳しくはこちらを参照のこと。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報


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