渡島大島(おしまおおしま) Oshima-Oshima
北緯41°30′36″ 東経139°22′02″ 標高732m (江良岳)(三角点・大島) |
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![]() 渡島大島全景 南西側上空から 2004 年 4 月 10 日 気象庁撮影 |
概要
北海道渡島半島の西海岸から約50km西方の日本海に位置し、海底からの比高約2300mの玄武岩~安山岩質(SiO2量は47.8~61.7 wt.%)の成層火山で、東西約4km南北約3.5kmの無人島。西山外輪山内に生じた中央火口丘に微弱な噴気孔がある。火山活動には大きく分けて3つのステージ(東山ステージ、西山ステージ、中央火口丘ステージ)があり、東山、西山ステージには溶岩流や火砕物からなる円錐状の火山体が存在したと考えられる。1741年の噴火活動では2.4km3の山体崩壊、岩屑なだれの発生により大津波を生じ、対岸の北海道(現在の松前~熊石沿岸)をはじめ日本海側の各地に大被害を与えた。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
孤島で古い堆積物の露出状況が悪いため、詳細な形成史は不明であるが、中央火口丘は1741年の活動以降の噴出物で構成されていると考えられる。
- 渡島大島 有史以降の火山活動
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版) (気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量 (単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が 既知である場合については、(国研)産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数) も付している。詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
火山活動解説資料
- 渡島大島の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回、上旬に公表します。