孀婦岩[そうふがん] Sofugan
北緯 29°47′39″ 東経 140°20′31″ 標高 99m (標高点・独自に計測) |
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![]() 孀婦岩全景 西側上空から 2002年9月5日 海上保安庁撮影 |
概要
東京の南約660km、伊豆鳥島の南方約76kmに位置する黒色のカンラン石単斜輝石玄武岩からなる孤立突岩(高さ100m、東西84m、南北56m)である。孀婦岩を頂部とする地塊は東西約10km離れた比高1500~2000mの2つの山体から構成されている。東の山体の頂部には、孀婦岩を含む高まりが、北東-南西に長軸をもつ楕円形の円錐台となって分布する。孀婦岩周辺には、水深140m付近に地形の変換点をもつ平坦な島棚が形成されている。孀婦岩の南西2.6kmには、水深240mで、周囲からの120m程度の比高を有する火口があり、孀婦岩を含む高まりは、この火口の北東部を覆うように発達している。構成岩石のSiO2量は49.9~55.9wt.%である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている有史以降の火山活動を記載した。
- 孀婦岩 有史以降の火山活動
年代 現象 活動経過・被害状況等 1975(昭和50)年 (海水変色) 場所は孀婦岩の北方約500m。緑色の変色水。 噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006) および海域火山データベース(海上保安庁海洋情報部、2006)を参考に、文献の追記を行った。
「概要」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。