池田・山川[いけだ・やまがわ] Ikeda and Yamagawa
北緯31°12′48″ 東経130°34′02″ 標高256m (鍋島岳)(三角点・鍋島) 北緯31°12′36″ 東経130°38′12″ 標高3m (番所鼻)(三角点・山川港) |
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![]() 池田・山川 東側より 2007年12月6日 気象庁撮影 |
概要
池田・山川は、鹿児島県薩摩半島南東端に位置し、直径約4kmの池田カルデラと、松ヶ窪、池底、鰻池、山川のマール群、および池田カルデラ南縁に分布する鍋島岳溶岩ドームなどの総称である。 池田カルデラの南西には活火山である開聞岳がある。 構成岩石のSiO2量は56.3~72.7 wt.% である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
約6,400年前に現在の池田湖付近から激しい水蒸気噴火が始まり、その後スコリア放出、プリニー式噴火、大規模な火砕流の噴出と続いた。 これら一連の噴火で現在の池田カルデラが形成された。プリニー式噴火後には、噴火が東南東方向へ拡大し、西北西-東南東に並ぶマール群が形成され、 山川マールからはベースサージが発生した。これら一連の噴火で現在の池田カルデラが形成された。 その後、鏡池・水無池マールの形成を経て、約4,800年前ごろに池田カルデラ南縁で噴火が始まり、鍋島岳溶岩ドームが形成された。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の 活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 池田・山川 有史以降の火山活動
現在は、噴気活動が認められる。また、1967年8月5~8日には、指宿(いぶすき)地域で有感となる群発地震があった。
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で 記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。 詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報

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