アトサヌプリ Atosanupuri【常時観測火山】


北緯43°36′37″ 東経144°26′19″ 標高508m (アトサヌプリ)(標高点)
北緯43°36′54″ 東経144°25′38″ 標高574m (マクワンチサップ)(三角点・硫黄山)
アトサヌプリ地図
アトサヌプリ写真

アトサヌプリ全景 南東側上空から 2008 年8 月21 日 気象庁撮影



概要

 約3.5~2.5万年前に形成された、屈斜路カルデラ(東西26km、南北20km)の中央部に位置するカルデラ(アトサヌプリカルデラ、直径約4km)を有する安山岩質外輪山と、約2万年前にカルデラ形成が完成した後に1.5万年前以降にその内外に噴出した10個のデイサイト(SiO2量は63.3~72.6 wt.%)の溶岩ドーム群からなる。溶岩ドーム群は、約7000年前の摩周カルデラ形成期よりも古いものと新しいものに大別される。古い溶岩ドームには、ヌプリオンド・丸山・274m山・ニフシオヤコツ・トサモシベ・オプタテシュケがあり、新しい溶岩ドームには、マクワンチサップ・サワンチサップ・リシリおよびアトサヌプリがある。アトサヌプリは別名「硫黄山」と呼ばれ、溶岩ドームには昇華硫黄を主体とした硫黄鉱床が多数形成され、1963年まで採掘されていた。現在も噴気活動が続いている。。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。


「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版) (気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量 (単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が 既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数) も付している。詳しくはこちらを参照のこと。



火山観測

気象庁では、地震計、傾斜計、空振計、GNSS、監視カメラを設置し、関係機関協力の下、アトサヌプリの火山活動の監視・観測を行っています。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報



火山活動解説資料



火山防災協議会など



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