丸山(まるやま) Maruyama
北緯43°25′03″ 東経143°01′52″ 標高1,692m (丸山)(三角点) |
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![]() 丸山全景 北西側上空から 2007 年 7 月 2 日 気象庁撮影 |
概要
主に中生層の基盤の上にのる直径2.5㎞、比高約600mの小型火山で、北方に分布する複数の火山と火山群(ニペソツ火山群)を構成する。主山体は安山岩~デイサイト(SiO2量は56.8~65.8 wt.%)の溶岩ドームと火砕岩からなる。山頂東側から北西方向延長1.2㎞にわたり、小爆裂火口9個と直径130~300mの3個の爆裂火口がある。
最新の爆裂火口底には活発な噴気活動があるほか、西-南東斜面に多数の新しい温泉、鉱泉、噴気孔、樹木の立枯れ区域がある。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
最近1万年間の活動については不明な点が多いが、最新の水蒸気爆発による堆積物が、樽前山起源の火山灰や北海道駒ヶ岳起源の火山灰を覆っており、古文書の記述との対比から噴火は1898年と推定される。それ以前の噴出物は、樽前山起源の火山灰や北海道駒ヶ岳起源の火山灰に覆われており、1694年より前の活動に伴うものである。第3火口にわずかな噴気活動が認められる程度で、火山活動は静穏である。山体周辺では構造性地震活動がしばしば見られている。
- 丸山 有史以降の火山活動
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版) (気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量 (単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が 既知である場合については、(国研)産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数) も付している。詳しくはこちらを参照のこと。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
火山活動解説資料
- 丸山の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回、上旬に公表します。