気象庁は、国内や日本周辺の空域におけるジェット気流、CAT(晴天乱気流)や山岳波、積乱雲等によるMOD(並)以上の乱気流域等の悪天について、おおむね6時間先を予想する国内悪天予想図(以下、FBJP)や実況を解析した国内悪天解析図(以下、ABJP)などを提供しています。FBJPにおいて中層雲雲底乱気流の予想域は、雲量/雲形「OVC AC AS」と乱気流の予想強度と高度を記した雲型オブジェクトで表現され、REMARKSの括弧内の発生場所には雲底を示す「BASE」と表記されます。
季節が進んで、気象衛星画像でも日本付近で東西に走行するジェット気流が明瞭となってきています。ジェット気流が強まる秋から春は、航空機の運航に大きな影響を与える晴天乱気流(Clear Air Turbulence、以下CATという)が多く発生します。CATとは、雲(上層雲を除く)を伴わないで発生する乱気流のことをいいます。