はじめに

平成 27 年(2015 年)7 月 7 日からひまわり 7 号に代わり正式運用を開始したひまわり 8 号、令和4年(2022年)12月13日から正式運用に代わったひまわり 9 号には、最先端の観測機能を有する可視赤外放射計(AHI)が搭載されています。AHI ではひまわり 7 号の放射計に比べて大幅に観測機能が向上し、特に観測バンドは5種類から16種類に増加しました。各バンドが持つ特性を利用することで、衛星画像による雲解析技術等の画像利用技術の向上が期待されています。

このページでは、リモートセンシング技術を背景とした画像利用の資料として、気象予報や火山噴煙監視など各分野においてひまわり画像利用の手引きとなるよう、AHIから得られる画像の特性と利用方法を包括的に解説します。

また、各バンドの詳細については、「ひまわり 8 号・AHI の 16 バンド画像の特性(気象衛星センター技術報告 第62号)」でも紹介しています。

観測画像の特性