「関東大震災から100年」特設サイト
地震・津波に備えるための知識
- 緊急地震速報
- 津波警報
日本およびその周辺で地震が発生すると、気象庁では常時伝送されている地震計のデータを解析し、速やかに緊急地震速報や津波警報・注意報、地震情報等を発表します。これらは地上回線によるオンラインや緊急防災情報ネットワーク等により防災機関や報道機関などに伝えられ、これらの機関を通じて住民や船舶などにお知らせします。
「緊急地震速報とは」 |
緊急地震速報は、地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報のことです。強い揺れの前に、自らの身を守ったり、列車のスピードを落としたり、あるいは工場等で機械制御を行うなどの活用がなされています。 |
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「緊急地震速報のしくみ」 |
地震が発生すると、震源からは揺れが波となって地面を伝わっていきます(地震波)。地震波にはP波(Primary「最初の」の頭文字)とS波(Secondary「二番目の」の頭文字)があり、P波の方がS波より速く伝わる性質があります。一方、強い揺れによる被害をもたらすのは主に後から伝わってくるS波です。このため、地震波の伝わる速度の差を利用して、先に伝わるP波を検知した段階でS波が伝わってくる前に危険が迫っていることを知らせることが可能になります。 |
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「緊急地震速報の放送される基準や放送内容」 |
気象庁は、最大震度が5弱以上と予想された場合に、震度4以上が予想される地域を対象に緊急地震速報(警報)を発表します。令和5年2月1日より、発表基準に長周期地震動階級の予想値を追加して提供することとし、 長周期地震動階級3以上を予想した場合でも、緊急地震速報(警報)を発表します(詳しくは、「緊急地震速報の発表基準の変更について」をご覧ください。)。 そして、一般に、気象庁がこの緊急地震速報(警報)を発表すると、対象となった地域に対してテレビやラジオ、携帯端末、防災行政無線などで緊急地震速報が流れます。 |
「緊急地震速報の特性や限界、利用上の注意」 |
緊急地震速報を発表してから強い揺れが到達するまでの時間は、数秒から長くても数十秒程度と極めて短く、震源に近いところでは速報が間に合いません。また、ごく短時間のデータだけを使った速報であることから、予測された震度に誤差を伴うなどの限界もあります。 |
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パンフレット・リーフレット・ポスター |
![]() 緊急地震速報 2018年3月発行 (英語版もあります) |
![]() 緊急地震速報 って知ってる !? 2007年7月発行 |
![]() 進化しつづける 緊急地震速報 2018年発行 |
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「津波のしくみ」 |
海底下で大きな地震が発生すると、断層運動により海底が隆起もしくは沈降します。これに伴って海面が変動し、大きな波となって四方八方に伝播するものが津波です。 |
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「津波警報・注意報の種類」 |
気象庁は、地震が発生した時には地震の規模や位置をすぐに推定し、これらをもとに沿岸で予想される津波の高さを求め、 地震が発生してから約3分(一部の地震※については約2分)を目標に、大津波警報、津波警報または津波注意報を、 津波予報区単位で発表します。 ※日本近海で発生し、緊急地震速報の技術によって精度の良い震源位置やマグニチュードが迅速に求められる地震 |
種類 | 発表基準 | 発表される津波の高さ | 想定される被害と 取るべき行動 |
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数値での発表 (予想される津波の高さ区分) |
巨大地震の場合の発表 | |||
大津波警報 | 予想される津波の最大波の高さが高いところで3mを超える場合。 | 10m超 (10m<予想される津波の最大波の高さ) |
巨大 | 木造家屋が全壊・流失し、人は津波による流れに巻き込まれます。 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。 |
10m (5m<予想される津波の最大波の高さ≦10m) |
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5m (3m<予想される津波の最大波の高さ≦5m) |
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津波警報 | 予想される津波の最大波の高さが高いところで1mを超え、3m以下の場合。 | 3m (1m<予想される津波の最大波の高さ≦3m) |
高い |
標高の低いところでは津波が襲い、浸水被害が発生します。人は津波による流れに巻き込まれます。 沿岸部や川沿いにいる人は、ただちに高台や避難ビルなど安全な場所へ避難してください。 |
津波注意報 | 予想される津波の最大波の高さが高いところで0.2m以上、1m以下の場合であって、津波による災害のおそれがある場合。 | 1m (0.2m≦予想される津波の最大波の高さ≦1m) |
(表記しない) |
海の中では人は速い流れに巻き込まれ、また、養殖いかだが流失し小型船舶が転覆します。 海の中にいる人はただちに海から上がって、海岸から離れてください。 |
パンフレット・リーフレット | ||||
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![]() 地震と津波 2021年3月発行 (英語版もあります) |
![]() 津波防災 2017年発行 |
![]() 津波から命を 守るために 2015年1月発行 |
![]() 津波警報が 変わりました 2013年3月発行 (英語版もあります) |
最近の取り組み
- 緊急地震速報の発表基準に長周期地震動階級を追加
- 津波フラッグ
- 南海トラフ地震臨時情報
- 南海トラフ沿いで異常な現象が観測され、その現象が南海トラフ沿いの大規模な地震と関連するかどうか調査を開始した場合、または調査を継続している場合
- 観測された異常な現象の調査結果を発表する場合
- 北海道・三陸沖後発地震注意情報
気象庁の地震や津波に関する最近の取り組みを以下にまとめました。
これまで緊急地震速報は、震度の予想によって発表してきました。令和5年2月1日より、発表基準に長周期地震動階級の予想値を追加して提供することとし、 長周期地震動階級3以上を予想した場合でも、緊急地震速報(警報)※を発表します。 |
緊急地震速報(警報)の発表基準![]() ※緊急地震速報(予報)の発表条件には、長周期地震動階級1以上を予想した場合を追加します。 |
また、発表基準追加に合わせて、地震発生から20~30分程度を要している現在の長周期地震動に関する観測情報の発表を迅速化し、地震発生から10分程度で発表します。
リーフレット・ポスター | |
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![]() 長周期地震動 知ってる? 2018年発行 |
![]() 知ってる? 長周期地震動のこと 2018年12月発行 |
パンフレット・リーフレット・ポスター | ![]() 津波フラッグを おぼえよう!! 2022年7月発行 |
![]() 津波が来るぞ すぐ避難! 2020年6月発行 |
![]() 津波フラッグ 2022年3月発行 |
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「南海トラフ地震臨時情報」は、南海トラフ全域を対象に地震発生の可能性の高まりについてお知らせするもので、この情報の種類と発表条件は以下のとおりです。
情報名 | 情報発表条件 |
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南海トラフ地震臨時情報 |
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リーフレット | |
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![]() 南海トラフ地震 -その時の備え- 2019年6月発行 |
![]() マンガで解説! 南海トラフ地震 その日が来たら… 2021年3月発行 |
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、日本海溝・千島海溝沿いで地震が発生し、その後の大規模地震の発生可能性が平時よりも相対的に高まったと評価した場合に発表します。
ポスター・チラシ | |
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![]() 北海道・三陸沖 後発地震注意情報 |

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