緊急地震速報を活用した訓練について
令和5年6月15日に緊急地震速報の訓練を実施します。
令和5年6月15日(木)に緊急地震速報の全国的な訓練を実施します。
当日は午前10時00分頃に訓練用の緊急地震速報を配信します。
※訓練用の緊急地震速報は、テレビ・ラジオの放送や、携帯電話・スマートフォンの緊急速報メール(エリアメール)には流れません。(一部のコミュニティFM等を除く)
配信する訓練用の緊急地震速報の強い揺れの地域と震源要素[PDF形式:896KB]
令和5年6月15日(木)の緊急地震速報全国訓練で「地震防災訓練アプリ」を使用する場合の実施方法はこちら
訓練を実施しましょう
地震はいつ起きるか分からないことから、どのような場所にいて強い揺れにあうかもわかりません。
緊急地震速報は、地震の発生後、強く揺れる前に揺れが来ることを伝えることを目標とする情報ですが、
速報が発表されてから対象となる地域が強く揺れるまではわずかな時間(数秒~数十秒)しかありません。
地震の揺れから身を守るには、その場所や状況に合わせてあわてずに行動する必要があります。
あわてずに身を守る行動を起こすためには、その場その時に合わせてどのような行動を取るべきかをあらかじめ知り、行動している自分を想像しておくことが大切です。また、その想像をもとに実際に行動をとり経験することが重要です。
どうやって訓練するの?
何を訓練したらよいの?
基本は、「あわてず、まず身の安全を守る」ことです。
実際に体を動かして、行動を経験してみましょう。
くわしくは、「緊急地震速報を見聞きしたときは」を見てください。
適切な行動をとることができたか、チェックシートで確認してみましょう。
チェックシートはこちらからダウンロードできます。
訓練の方法
緊急地震速報を活用した訓練は大きく2つのやり方があります。
積極的に訓練を行うことで、とっさに身を守る行動について学ぶなど、日頃からの備えに役立ててください。
1つは、防災に積極的な自治体や行政機関などが気象庁から送られた訓練用の緊急地震速報等を活用して行う訓練に参加することです。
- 市町村等が実施する防災行政無線の放送
防災行政無線による放送が行われる場合には、その放送が聞こえたら身を守る行動をとる訓練の実施が考えられます。 - 行政機関の建物等における館内放送
行政機関等の建物などで、訓練用の緊急地震速報が発表されたことを館内放送する場合もあります。
館内放送が行われた場合には、係員の指示に従って冷静に身を守る行動を取ってください。 - 受信端末に訓練用の緊急地震速報が配信される場合
受信端末に緊急地震速報を配信している民間事業者によっては、訓練用の緊急地震速報を契約された利用者の受信端末あてに配信する場合があります。
受信端末の報知等が行われたら、身を守る行動を取ってください。
もう1つは、以下に挙げるような方法を使って独自の訓練をしてみることです。準備はご自分で行う必要がありますが、いつでも好きな時に訓練することが出来ます。
- 緊急地震速報の専用受信端末の訓練用機能を利用する
受信端末の機能として、ボタン押下等により動作テストや訓練用の報知等を行えるものがあります。
このような訓練用の機能を持つ受信端末をお持ちの場合は、その機能を利用して、実際にどのような音や内容で報知等が行われるかを確認すると共に、身を守る行動を取ってください。
※緊急地震速報の受信端末が訓練機能を持つこと、訓練機能を活用した訓練の実施について、
気象庁では「緊急地震速報を適切に利用するために必要な受信端末の機能及び配信能力に関するガイドライン」でも推奨しています。
(参考)関連事業者のガイドライン対応状況等(緊急地震速報利用者協議会HPへのリンク)
※訓練用機能の有無や、利用方法については、ご契約の事業者にお問い合わせください。 - 気象庁が提供する訓練用動画を利用する
緊急地震速報を見聞きしたとき(テレビでの見聞きを想定)の行動からゆれが収まった後の避難行動開始までの対応行動を経験するため、映像と音声により一連の流れを表した訓練用動画をホームページに公開しています。緊急地震速報の報知に合わせて訓練を行いたい場合にぜひご活用ください。
緊急地震速報受信時対応行動訓練用キット(動画、ダウンロード可)
- 津波防災啓発ビデオ「津波に備える」に収録されている訓練用動画を利用する
各気象台を通じて全国の学校へ配布している津波防災啓発ビデオ「津波に備える」(※)には資料編として、「緊急地震速報を使った地震・津波訓練」を収録しています。
緊急地震速報のチャイム音(NHK作成)を含む訓練用映像です。学校等での訓練に是非ご利用ください。
(※)DVD形式。「緊急地震速報を使った地震・津波訓練」は著作権の関係上、気象庁ホームページ内には掲載されていません。ご了承ください。
- スマートフォンの「地震防災訓練アプリ」を使用する
株式会社NTTドコモでは、緊急地震速報の専用ブザー音による報知をきっかけに対応行動をとる訓練に利用できる「地震防災訓練アプリ」を公開しています。
このアプリはNTTドコモ以外のスマートフォンでも利用可能です。(一部利用できない機種があります。)
「地震防災訓練アプリ」の詳細につきましては株式会社NTTドコモのホームページをご覧ください。
「地震防災訓練アプリ」(株式会社NTTドコモホームページ)
訓練の前に確認!
訓練実施にあたっては、あらかじめどのような行動を取るのかを考えておく事が大切です。
例えば、家族や職場で地震が発生したときどうするのかを、少しでも多くの人々と考えてみましょう。
- 緊急地震速報を見聞きしたら、「地震だ!地震だ!」と大声で家族全員に知らせる。
- 事前に決めてあった安全な場所に各自が避難する。
- すぐに強い揺れが来るが、むやみに動かないで様子をみる。
- 揺れが収まるのを待って避難場所に移動する。「避難する場所は事前に家族会議等で決めておく」
- 一緒にいる家族の安全を確認し、災害用伝言ダイヤルに登録する。
- テレビ・ラジオで確かな情報を入手する。
- 一緒でない家族の安否確認を行う。
訓練の後に
訓練終了後に、訓練を行ってみて実際に行動することができたか?
できなかった場合にはどこが問題だったのかを、家族や職場のみんなで考えてみましょう。
- 緊急地震速報受信端末の音量は適切でしたか?
→「適切な音量であった。又はあまり大きくてビックリした。」 - 事前に計画しておいた行動がとれましたか?
- 周りの人の行動に問題はありませんでしたか?
- 地震はいつ、どこで発生するのか分かりません。今回と違った状況ではどうするのかもイメージしてみましょう。
日頃からの備え
地震に備えましょう
強い揺れに見舞われると、家具の落下や、転倒、ガラスの破損などが起きることが想定されます。
「緊急地震速報」を見聞きしても、これらの危険に対する備えができていなければ身の安全を守ることはできません。
日頃から地震への備えを心がけると共に、室内の安全な場所を把握しておきましょう。
日頃からの備えの例
報知音を確認しましょう
以下のホームページで、緊急地震速報の報知音(チャイム音、ブザー音など)を聞くことができます。
緊急地震速報を見聞きした時に、とっさに身の安全を確保する行動がとれるよう、事前に報知音を確認しておきましょう。
- チャイム音(テレビ、ラジオ、防災行政無線、専用受信端末など) 【参考】NHKホームページ(緊急地震速報)
- ブザー音(スマートフォン、携帯電話) 【参考】NTT ドコモホームページ(緊急速報「エリアメール」)
- サイン音(専用受信端末など) 【参考】特定非営利活動法人 REICホームページ(緊急地震速報サイン音について)
【参考】au(KDDI)ホームページ(緊急地震速報)
【参考】ソフトバンクホームページ(緊急地震速報)
【参考】ワイモバイルホームページ(緊急速報メール)
訓練して備えましょう
訓練は簡単・短時間で実施することもできます。緊急地震速報を見聞きした時に、とっさに身の安全を確保する行動がとれるように、「練習」する機会だと思ってください。
まず、こちらのページを参考に、例えば自分がよく利用する場所(学校、職場など)でどうすれば身を守れるかイメージしておき、短い時間で本当にその行動がとれるのか、実際に行動して確認しましょう。
最近では、「シェイクアウト訓練」という2008年にアメリカで始まった地震防災訓練も注目されています。
これは、指定された日時に、地震から身を守るための3つの安全行動(①姿勢を低く、②頭を守って、③揺れが収まるまでじっとする)を各人がいる場所(職場、学校、外出先等)で約1分間行うというものです。
緊急地震速報の報知音を合図に、このような訓練もやってみましょう。
安全確保行動1-2-3 出典:効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議(http://www.shakeout.jp/)