気象観測・気象予報
気象観測(気温)
2種類の金属の性質を利用して気温を計測。回転する筒に巻き付けた記録紙に温度の変化を記録していた。
気温で変化する電気抵抗を利用して気温を計測。観測データは自動でデータベースへ送信され保存される。
風向風速計
風向は観風器という矢羽根式の機械で、風速は風杯型風速計を観測していた。風杯型風速計は3つの風杯で風を受け、風杯の回転数を測定することで風速を算出していた。
現在は風車型風向風速計を使用しており、超音波型風向風速計が順次導入されていっている。風車型風向風速計は流線型の胴体に垂直尾翼と4枚羽根の風車型のプロペラが取り付けられており、風が吹くと垂直尾翼が風下側となるように回転する。このときの垂直尾翼の向きから風向を、プロペラの回転数から風速を測定する仕組みになっている。一方、超音波型風向風速計は音波が空気中を伝搬するとき、その速度が風速によって変化することを利用して風向・風速を測定している。
雨量計
貯水型自記雨量計は、雨水をタンクに貯め、その水位を記録することで降水量を測定する雨量計である。
この雨量計の中には、転倒ますという左右に2個の三角形の「ます」を取り付けたものが収まっている。受水器で受けた雨水が一方の転倒ますに一定量溜まると、転倒ますが転倒し、雨量がカウントされる仕組みである。
湿度計
湿度が変化すると髪の毛が伸縮することを利用して湿度を図っていた(湿度が0%から100%に変化すると、髪の毛は2~2.5%伸びる)。
センサー(写真左)に2つの電極があり、その間に高分子膜が貼られている。 この膜は湿度によって電気的な性質が変化するので、これを利用して湿度を計る。また、センサーを保護するため、普段は、白い筒状のフィルター(写真右)をかぶせて使っている。
雪の観測
地面から垂直に雪尺を立てて、雪面の高さを目視で計測していた。今もレーザ式積雪計が故障時には雪尺を使用して、職員が計測を行う。
積雪計感部からレーザーを出し、雪で跳ね返ってくるまでの時間から雪までの距離を測る。
さくら
1901年から山桜の観測開始した。その後、観測対象をソメイヨシノへと替え、2012年までは北海道神宮でさくらの観測を行っていた。
2012年に標本木を北海道神宮から札幌管区気象台構内のソメイヨシノに変更。以降、同場所でさくらの観測を行っている。
高層気象観測
気球に気象観測器(ラジオゾンデ)を吊り下げて毎日決まった時間に飛揚し、上空の気温・湿度・風向・風速をそれぞれ気圧(高度)とともに観測している。札幌では1921年から観測が実施されている。
現在では、自動放球装置を用いて自動で飛揚する方法と、人の手で飛揚する方法がある。札幌では100年以上変わることなく人の手で飛揚している。
レーダー観測
気象レーダーの運用開始当初は、ブラウン管に映ったエコー分布(降水位置や強さ)を観測者がスケッチしていた。運用開始時は1日2回、1975年頃からは1日8回行っていた。
現在のレーダー観測は観測所に職員は駐在しておらず、遠隔で制御し5分ごとに観測を実施している。
地震観測業務
地震観測
すすをつけたガラスの板の上に東西南北の揺れを記録していました。
微弱な揺れから巨大な地震まで計測できる地震計で観測しています。
震度の観測
かつて、震度は気象台職員の体感及び周囲の状況から推測していた。
1996年4月以降は、計測震度計により自動的に観測し通報されている。
火山観測業務
火山観測
初期の火山観測業務のメインは遠望観測と震動観測及び現地観測であった。左図は苫小牧測候所にて、当時行われていた樽前山の遠望観測・震動観測の記録である。1954年11月19日に小噴火した際、震度Ⅱの地震や爆発音、空振があったことが記されている。
現地観測
1958年6月及び9月に十勝岳で実施された現地観測結果のスケッチと写真を抜粋したものである。昔は写真とともに詳細なスケッチも残していた。
火山観測スタイル
観測スタイルは基本、昔と今であまり変わっていない。しかしよく見ると変わっている部分もある。例えば昔は地下足袋を履いて、口元を布(手ぬぐいorさらし)でマスクし観測を行っていた。
観測スタイルは基本、昔と今であまり変わっていない。しかしよく見ると変わっている部分もある。例えば今では登山靴を履き、ガスマスクを装着しながら観測を行っている。