「阪神・淡路大震災から20年」特設サイト

観測データ・解析結果

震度分布について

  • 各地の震度(観測値)
  • 平成7年(1995年)兵庫県南部地震では、神戸と洲本で震度6を観測したほか、東北地方南部から九州地方にかけての広い範囲で震度5から震度1を観測しました。観測された各地の震度は、以下のとおりです。

    各地の震度

    震度6 神戸、洲本
    震度5 豊岡、彦根、京都
    震度4 奈良、津、敦賀、福井、上野、四日市、岐阜、呉、境、高知、福山、鳥取、多度津、徳島、岡山、高松、大阪、舞鶴、姫路、和歌山、津山、加西、相生、南部川、坂出、多賀、美方、高野山
    震度3 大分、名古屋、輪島、金沢、飯田、富山、伊良湖、尾鷲、萩、山口、西郷、広島、松山、室戸岬、米子、松江、潮岬、諏訪
    震度2 高田、長野、軽井沢、松本、横浜、甲府、河口湖、三島、静岡、御前崎、浜松、伏木、高山、宇和島、宿毛、下関、日田、宮崎、都城、佐賀、熊本、人吉
    震度1 小名浜、新潟、水戸、柿岡、宇都宮、前橋、熊谷、秩父、東京、千葉、館山、網代、神津島、浜田、足摺、延岡、福岡、平戸、鹿児島、阿蘇山


  • 震度7の地域(現地調査)
  • 当時の震度階級は、震度0から震度7までの8階級で、震度0から震度6までは計測震度計で震度観測を行うこととしていましたが、震度7については現地調査により決定するものとなっていました。

    地震発生後、被害実態の把握等のための現地調査及び地震観測強化を目的として行った現地調査の過程において、神戸市三宮や淡路島北淡町等で震度7に達することが明らかとなりました。そして、被害地域を中心としてより詳細な現地調査を行った結果、震度7に達している地域が神戸市須磨区から西宮市・宝塚市にかけて東西に帯状に分布していることが分かりました。また、淡路島の北部にも震度7の地域が存在していることが分かりました。

    その後、気象庁は、震度階級を改正し現在の10階級に分割すると同時に、震度7についても計測震度計で速報できるようにしましたが、兵庫県南部地震での現地調査のデータが貴重な検討資料として活かされました。

    現地調査の詳細は、「平成7年(1995年)兵庫県南部地震調査報告」(気象庁技術報告第119号)の「第2章 現地調査」(PDF形式、10.4MB)をご覧ください。
    震度7の分布

    余震について

    平成7年(1995年)兵庫県南部地震の余震活動の様子を紹介します。

    左の図は、本震発生から約1ヶ月間に発生したマグニチュード2以上の地震の震央を示しています。丸の大きさは地震の規模(マグニチュード)の違いを表します。 この図から、余震は本震の震央から北東と南西の方向に一本の帯状の領域(余震域)に沿って発生しており、全体の長さは約50キロメートルに達していることが分かります。

    右の図は余震活動の経過を示したグラフです。横軸は本震発生からの経過日数です。 棒グラフは1時間あたりのマグニチュード2以上の余震の回数(左の目盛を参照)、曲線は余震回数の積算回数(右の目盛を参照)を表しています。 このグラフから、日が経つにつれて次第に余震が減る様子が分かります。このような場合は、余震活動の見通しが立ちやすいと言えます。
    震央分布図と1時間毎のマグニチュード2以上の余震の回数のグラフ

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