沖縄地方の気候変動 沖縄地方のこれまでの気候の変化(観測成果)

はじめに

 このページでは、沖縄地方でこれまでに観測されている気候の変化について示します。

 沖縄地方平均は、那覇、名護、久米島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島の7地点平均から算出していますが、真夏日と熱帯夜については、那覇、久米島、宮古島、石垣島、与那国島の5地点平均から、アメダスによる年最大日降水量の基準値との比については、期間を通じて観測が継続している奥、読谷、胡屋、糸数の4地点平均から、生物季節(さくら)については、那覇、南大東島、宮古島、石垣島の4地点平均から算出しています。

 信頼水準90%以上で統計的に有意な場合に、長期的な変化傾向があると評価します。

 偏差や比を算出する際の基準値は、1991-2020年の30年平均値です。

 各グラフの元データは、グラフ下のリンクからCSV形式で取得できます。

 春は3月から5月までの期間、夏は6月から8月までの期間、秋は9月から11月までの期間、冬は12月から2月までの期間を指します。

 本ページの内容は、すべて2023年までの観測成果を基にした情報です。 気温、降水量の変化について、地点別の観測成果は、国立環境研究所の気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)から公開されています。

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気温の変化

 年平均気温

  • 沖縄地方の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 季節平均気温

 春

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  • 年平均気温と同様に、沖縄地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 夏

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  • 年平均気温と同様に、沖縄地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 秋

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  • 年平均気温と同様に、沖縄地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 冬

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  • 年平均気温と同様に、沖縄地方の季節平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、折れ線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 年平均日最高気温・年平均日最低気温

 年平均日最高気温

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  • 沖縄地方の年平均日最高気温は、長期的に上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 年平均日最低気温

(クリックして開閉)
  • 沖縄地方の年平均日最低気温は、長期的に上昇しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
折れ線(黒)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示し、移転前のデータを補正している。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

 各地点の年平均気温・年平均日最高気温・年平均日最低気温

(クリックして開閉)


 高温/低温の日数

 真夏日

(クリックして開閉)
  • 沖縄地方の真夏日の年間日数は、長期的に増加しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 久米島、南大東島、宮古島、石垣島、与那国島では、統計的に有意に増加しています(信頼水準99%以上)
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。
那覇については、長期変化傾向の評価を行えるように、観測場所の移転後の1928年以降の観測を使用している。

 熱帯夜

(クリックして開閉)
※ 熱帯夜とは、夜間の最低気温が25℃以上のことを指しますが、ここでは日最低気温25℃以上の日数を熱帯夜日数として扱います。
  • 沖縄地方の熱帯夜の年間日数は、長期的に増加しています(信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 久米島、南大東島、宮古島、石垣島、与那国島では、統計的に有意に増加しています(信頼水準99%以上)
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
横軸上のは観測場所の移転を示す。その前後でデータは均質でないため、長期変化傾向の評価は行わない。また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。
那覇については、長期変化傾向の評価を行えるように、観測場所の移転後の1928年以降の観測を使用している。

降水量の変化

 年降水量

  • 沖縄地方の年降水量に統計的に有意な変化傾向は見られません。
  • 那覇、名護、久米島、南大東島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島では、統計的に有意な変化傾向は確認できません。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。

 短時間強雨

    (注意事項)
  • 1時間から数時間程度の時間で発生するような極端な降水現象は、発生頻度が少なく、また局地性が高いことから、1地点で変化傾向が捉えられない場合にも地方単位での経年変化を見ることで、より多くの観測地点数を確保できる空間的に密な観測網を用いることができるため、現象をより捉えやすくなることが期待できます。
  • 全国的な傾向として極端な大雨は増加しており、このような大雨の頻度の増大には、地球温暖化が影響している可能性があります。ただし、極端な大雨は発生頻度が少なく、それに対してここでのアメダスを用いた地域別の統計期間は1979年以降と比較的短い期間に限られることから、これらの長期変化傾向を確実に捉えるためには今後のデータの蓄積が必要です。

 1時間30mm以上の短時間強雨発生回数

(クリックして開閉)
  • 沖縄地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量30ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は確認できません。
  • なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.1倍に増加しています(1979〜1988年平均で約4.47回が2014〜2023年平均で約4.95回に増加)。
沖縄地方のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に展開されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 1時間50mm以上の短時間強雨発生回数

(クリックして開閉)
  • 沖縄地方のアメダス観測地点でみると、1時間降水量50ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は確認できません。。
  • なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.1倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.79回が2014〜2023年平均で約0.86回に増加)。
沖縄地方のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に展開されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 3時間80mm以上の短時間強雨発生回数

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  • 沖縄地方のアメダス観測地点でみると、3時間降水量80ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数は増加しているとみられます(信頼水準90%以上で統計的に有意)。
  • なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.2倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.96回が2014〜2023年平均で約1.14回に増加)。
沖縄地方のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に展開されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 3時間100mm以上の短時間強雨発生回数

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  • 沖縄地方のアメダス観測地点でみると、3時間降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は確認できません。
  • なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.2倍に増加しています(1979〜1988年平均で約0.40回が2014〜2023年平均で約0.48回に増加)。
沖縄地方のデータ
棒グラフ(緑)は各年の1地点あたりの値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1979年〜。
この解析では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に展開されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。

 大雨

 日100mm以上の大雨発生回数

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  • 沖縄地方のアメダス観測地点でみると、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には増加傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)。
  • なお、最近10年間の平均年間発生回数は、統計期間の最初の10年間と比べて約1.2倍に増加しています(1979〜1988年平均で約2.13回が2014〜2023年平均で約2.58回に増加)。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)、×は欠測等によりデータが無いことを示す。
沖縄地方のアメダスの平均の図では、各年で観測のある地点の値を1地点あたりに換算している。なお、山岳地域に展開されていた無線ロボット雨量観測所のうち、現在廃止された観測所は統計期間を通じて除外している。
  • ただし、より長い統計期間を持つ観測地点で見ると、沖縄地方では、日降水量100ミリ以上の極端な大雨の年間発生回数には統計的に有意な変化傾向は見られません。
  • より長い統計期間で見た場合には沖縄地方では増加傾向はみられませんが、最近10年の沖縄地方では、日100mm以上の大雨発生回数が全国平均に比べて約2倍の頻度で発生しており、防災上の十分な注意が必要です。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1967年〜。

 年最大日降水量

 年最大日降水量

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  • 沖縄地方のアメダス地点で見ると、沖縄地方では、年最大日降水量(年間で最も降水量の多かった日の降水量)には統計的に有意に増大傾向が現れています(信頼水準95%以上で統計的に有意)
  • 全国的な傾向も増大しており、極端な大雨の頻度とともに強度もまた増大しています。
沖縄地方のデータ
棒グラフは沖縄地方のアメダス地点のうち1976~2023年の期間で観測が継続している地点(4地点)における各年の値と基準値との比(%)の平均を示し、100%より大きい場合は緑色、小さい場合は黄色で示す。折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1976年〜。
  • より長い統計期間を持つ観測地点で見ると、沖縄地方では、年最大日降水量(年間で最も降水量の多かった日の降水量)には統計的に有意に増大傾向が現れています(信頼水準90%以上で統計的に有意)
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、折れ線(青)は5年移動平均値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。統計期間は1967年〜。

 無降水日数

 無降水日数

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  • 沖縄地方の無降水日数(日降水量1.0mm未満の日数)に統計的に有意な変化傾向は見られませんが、沖縄県内各地方で増加しているとみられる地点があります。
  • 那覇、南大東島、宮古島、石垣島、西表島、与那国島では、統計的に有意に増加しているとみられます(信頼水準90%以上)。
  • 全国的な傾向として、極端な大雨の日数が増加していることとあわせて、大雨の頻度が増える反面、降水がほとんどない日も増加しています。
沖縄地方のデータ
那覇のデータ
名護のデータ
久米島のデータ
南大東島のデータ
宮古島のデータ
石垣島のデータ
西表島のデータ
与那国島のデータ
棒グラフ(緑)は各年の値、直線(赤)は長期変化傾向(信頼水準90%以上のみ)を示す。
また、×は欠測等によりデータが無いことを示す。

台風の変化

  • 世界全体では、強い熱帯低気圧の割合が増加している可能性が高いと考えられます。
  • 一方、日本を含む北西太平洋域では、台風の強度の長期変化傾向はまだ十分に評価できていません。
  • 詳しくは、気象庁「気候変動監視レポート2022」第2.6章を参照ください。

沖縄地方での台風の変化

  • 接近数:沖縄地方への台風の接近数には統計的に有意な変化傾向はみられていません。
  • 強さ:「強い」以上の勢力で沖縄地方に接近する台風の数と割合には、統計的に有意な変化傾向はみられていません。

台風の発生数と沖縄地方への接近数

台風の発生数と沖縄地方への接近数 発生数データ(csv) 沖縄地方接近数データ(csv)

台風の発生数(青線)と沖縄地方への接近数(赤線)。いずれも細線が年々の値、太線が5年移動平均値。統計期間は1951年~。

「強い」以上の勢力で沖縄地方へ接近した台風の数と割合

「強い」以上の勢力で沖縄地方へ接近した台風の数と割合 左軸:接近数データ(csv) 右軸:割合データ(csv)

「強い」以上の勢力で沖縄地方に接近した台風の数(赤線)と、それが沖縄地方に接近した全台風に占める割合(%)(青線)。いずれも細線が年々の値、太線が5年移動平均値。統計期間は1977年~。

沖縄地方へ接近した台風の最大風速に達した位置

沖縄地方へ接近した台風の最大風速に達した位置 データ(csv)

沖縄地方に接近した台風の最大風速到達緯度。細線が年々の値、太線が5年移動平均値。統計期間は1977年~。

海面水温の変化

沖縄地方での海面水温の変化

  • 沖縄周辺の海域の年平均海面水温は長期的に上昇しています。

年平均海面水温

沖縄周辺海域の年平均海面水温上昇率

沖縄周辺海域の100年あたりの海面水温上昇率。統計期間は、「東シナ海南部」と「先島諸島周辺」は1901年~、「沖縄の東」は1911年~。

海面水位の変化

  • 日本沿岸の平均海面水位(4地点または16地点の平均)には、10年から20年の周期を持つ変動と50年を超えるような長周期の変動が卓越しており、世界平均海面水位にみられるような観測期間を通して一貫した上昇傾向は認められません。
  • 1980年以降は上昇傾向が明瞭となっており、2006年から2015年の期間では1年当たり4.1mm(0.1〜8.2mm)の上昇率となっています。
  • 詳しくは、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」本編第14章を参照ください。

沖縄地方での海面水位の変化

  • 那覇と石垣の年平均海面水位は、統計開始以降、どちらも上昇しています(信頼水準99%)。

年平均海面水位

那覇の年平均海面水位 データ(csv)

海面水位平年差(cm)は年平均潮位から平年値(1991~2020年平均)を引いたもの。橙の細線:年々の値、赤の直線:長期変化傾向(信頼水準90%以上で有意な長期変化傾向がある場合のみ表示)。使用地点:那覇(1967年~)、石垣(1969年~)。 なお、地盤変動は考慮していない。


生物季節(さくら・かえで)の変化

  • 全国平均では、1953年以降、さくらの開花日は、10年あたり1.0日の変化率で早くなっています。また、かえでの紅葉・黄葉日は、10年当たり2.8日の変化率で遅くなっています(いずれの変化も信頼水準99%で統計的に有意)。
  • 詳しくは、文部科学省及び気象庁「日本の気候変動2020」本編コラム3を参照ください。

沖縄地方での生物季節(さくら)の変化

  • 沖縄地方では、さくら(ひかんざくら)の開花・満開時期に統計的に有意な変化傾向はみられていません。

さくら開花日

沖縄地方平均のさくら開花日 データ(csv)

さくら満開日

沖縄地方平均のさくら満開日 データ(csv)

ひかんざくらの開花日・満開日の平年からの差。正(負)値が平年に比べて遅い(早い)ことを示します。橙線:年々の値、黒の太線:5年移動平均。統計期間は1971年~。那覇、南大東島、宮古島、石垣島の4地点平均。