海氷域面積の長期変化傾向(全球)

令和6年1月31日 気象庁発表

(次回発表予定 令和7年1月31日)

診断(2023年)

北極域の海氷域面積は長期的に減少しています。特に、年最小値は減少が顕著で、1年当たりの減少量は北海道の面積に匹敵します。
一方、南極域の海氷域面積には長期的な変化傾向がみられません。
2023年は、南極域の年最大値、年平均値及び年最小値が過去最小となりました。

北極域の海氷域面積の経年変化(1979年~2023年)


南極域の海氷域面積の経年変化(1979年~2023年)
北極域(上)と南極域(下)の海氷域面積の経年変化(1979年~2023年)

折れ線は海氷域面積(上から順に年最大値、年平均値、年最小値)の経年変化、破線は各々の長期変化傾向を示す。
グラフのデータ(単位:万平方キロメートル) [TXT形式;2KB]

解説

北極域の海氷域面積は、1979年の統計開始以降、長期的に減少しています。特に、年最小値は減少が顕著で、1979年から2023年まで1年当たり8.6[7.4~9.8]万平方キロメートルの減少となっており、この値は北海道の面積(8.3万平方キロメートル)に匹敵します(角括弧中の数字は95%の信頼区間を示す)。
一方、南極域の海氷域面積には長期的な変化傾向がみられません。年最大値の長期的な増加傾向はみられなくなりました。2023年の年最大値、年平均値及び年最小値は、いずれも1979年の統計開始以降で最も小さくなりました。
「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書」(2021年)では、 1979~1988年と2010~2019年との間の北極域の海氷面積の減少(9月は約40%、3月は約10%の減少)の主要な駆動要因は人間の影響である可能性が非常に高い、 また、2011~2020年の北極域の年平均海氷面積は少なくとも1850年以降で最小規模に達し(確信度が高い)ており、 晩夏の北極域の海氷面積は少なくとも過去千年間のどの時期よりも小さかった(確信度が中程度)、としています。 一方、南極域の海氷面積については、地域により相反する変化傾向が見られることや、内部変動が大きいことから、1979年から2020年の間に有意な変化傾向はなかった、としています。



備考

この「海氷域面積の長期変化傾向(全球)」の診断は、NSIDC(アメリカ雪氷データセンター)提供の観測データを用いています。2023年10月6日以降の海氷域面積については、速報値の観測データを解析しています。
観測や解析の方法については、北極域と南極域の海氷解析の解説を参照してください。

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