北極域と南極域の海氷解析の解説

北極域と南極域の海氷解析の概要を説明します。

解析に用いたデータと解析方法について

北極域と南極域の海氷解析には、人工衛星に搭載されたマイクロ波放射計により観測された輝度温度データを用いています。以下に、輝度温度データの提供機関、衛星・センサー及び期間を示します。

提供機関 衛星 / センサー 期間
NASA Nimbus-7 / SMMR 1978年10月25日~1987年8月20日
NSIDC DMSP-F08, F11, F13 / SSM/I 1987年8月21日~2009年4月29日
NSIDC DMSP-F17, F18 / SSMIS 2009年4月30日~2025年9月2日
NSIDC GCOM-W1 / AMSR2 2025年9月3日~

輝度温度データから海氷密接度の算出はNASA Teamアルゴリズムを利用しています。沿岸域では疑似海氷域が現れるため、密接度を0とするマスク処理を施しています。また、軌道の関係で低緯度域では観測の空白領域ができるため、SMMRでは前後5日、SSM/I、SSMIS及びAMSR2では前後3日までの海氷解析図を合成して、空白領域がない海氷解析図を作成しています。海氷密接度が15%以上の領域を海氷域面積としています。

NSIDCのご厚意により、JAXAで開発したGCOM-W1 AMSR2の輝度温度データを較正頂きました。また、上述の輝度温度データは無償でダウンロード可能です。

Scientific data courtesy of the National Snow and Ice Data Center, University of Colorado, Boulder.

解析範囲について

解析の範囲を下図に示します。北極域は、上下の線は西経45度-東経135度を、左右の線は東経45度-西経135度を表し、緯度は10度間隔です。南極域は、上下の線は0度-180度を、左右の線は西経90度-東経90度を表します。緯度は10度間隔です。南極大陸の棚氷は、陸地とみなしています。

北極域の海氷解析に使用した地図 南極域の海氷解析に使用した地図

北極域(左)と南極域(右)の海氷解析に使用した地図

欠測データについて

衛星のマイクロ波放射計センサーの不調や地上設備の不具合等により海氷分布や海氷域面積を解析できなかった場合、その日のデータを欠測としています。 データ(テキスト)ファイルでは、収録期間中に欠測となった日の海氷域面積値を-99.99として記載しています。

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