エルニーニョ監視速報(No.333)  <監視・予測資料>
気象庁 地球環境・海洋部
令和2年6月10日

大気の状況(2020年5月)

  • 太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発
外向き長波放射量および対流圏の東西風の強さを示す指数の時間変化を表した時系列グラフ
図8 日付変更線付近のOLR指数(OLR-DL)、対流圏上層(200hPa)の 赤道東西風指数(U200-CP)、対流圏下層(850hPa)の 赤道東西風指数(U850-CP)、インド洋における対流圏上層(200hPa)の 赤道東西風指数(U200-IN)の時系列(上から順に)
折れ線は月別値を表し、なめらかな太線は5か月移動平均値を表す(平年値は1981〜2010年の30年平均値)。赤色の陰影はエルニーニョ現象の発生期間を、青色の陰影はラニーニャ現象の発生期間を示している。
赤道域の外向き長波放射量とその平年偏差の分布を示した地図
図9 外向き長波放射量(OLR)(上)及び平年偏差(下)の分布図
OLRの値が小さいほど、対流活動が活発であることを示しており、上図では220W/m2以下の領域に青の陰影を施している。下図ではOLRが平年値より小さく、対流活動が活発な領域に青の陰影を、OLRが平年値より大きく、対流活動が不活発な領域に緑〜黄〜赤の陰影を施している(平年値は1981〜2010年の30年平均値)。上図は20W/m2毎、下図は10W/m2毎に等値線を描いている。OLRデータは米国海洋大気庁(NOAA)から提供されたものである。
赤道付近の200hPa速度ポテンシャルの平年差の時間変化を表したグラフ 赤道付近の対流圏下層東西風の平年差の時間変化を表したグラフ
図10 赤道付近における対流圏上層(200hPa)の速度ポテンシャルの平年偏差(左)及び対流圏下層(850hPa)の東西風速の平年偏差(右)の経度-時間断面図
左図の等値線の間隔は2×106m2/sで、平年よりも発散が強く、対流活動が活発な領域に青の陰影を、平年よりも発散が弱く、対流活動が不活発な領域に緑〜黄〜赤の陰影を施している。右図の等値線間隔は1.5m/sで、西風偏差の領域には緑〜黄〜赤の陰影を、東風偏差の領域には青の陰影を施している(両者の平年値は 1981〜2010年の30年平均値)。
次回発表予定日時:7月10日14時

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