<データの概要>

黄砂現象とは、東アジアの砂漠域(ゴビ砂漠、タクラマカン砂漠など)や黄土地 帯から強風により吹き上げられた多量の砂じん(砂やちり)が、上空の風によっ て運ばれ、浮遊しつつ降下する現象を指します。日本における黄砂現象は、春に 観測されることが多く、時には空が黄褐色に煙ることがあります。
黄砂解析予測モデルは、これら黄砂現象発生に関わる一連の様子を数値シミュ レーションによって全球域で解析・予測します。静止気象衛星「ひまわり」から 得られる広範囲かつ高精度・高頻度な大気中のエーロゾル観測データを利用し、 前日の黄砂分布状況を 3 時間毎の解析値として計算しています。また、粒径(直 径)0.2 マイクロメートル~20 マイクロメートルの黄砂を 10 段階に分割して、 黄砂の濃度などを 96 時間先まで予測しています。黄砂解析予測モデルによって 計算した黄砂分布の解析値および予測値を格子点値として配信しています。
黄砂分布として提供する要素は、ダスト気柱積算量とダスト下層濃度です。
・ダスト気柱積算量: 単位面積あたりのダスト量をモデル全層(地表~約 55km) で積算した量。上空のダストの浮遊状況を表しており、地上や衛星から観測した 光学的厚さなどの観測値との対応が良いと考えられる。単位は kg/m^2。
・ダスト下層濃度 : 地表付近(高度 1km まで)の平均濃度。目視・視程観測 や生活実感と合うと考えられる。単位は kg/m^3。

○黄砂に関する基礎知識
https://www.data.jma.go.jp/env/kosahp/4-4kosa.html
○令和 5 年度数値予報解説資料集(1.7.17 エーロゾルモデル)
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/nwpkaisetu/latest/1_7_17.pdf

<データの詳細リンク先>

 ご利用の際、フォーマットなどの詳細は以下の「気象庁情報カタログ」のページでご確認ください。

○黄砂解析予測モデル格子点値(解析値、予測値)
https://www.data.jma.go.jp/add/suishin/cgi-bin/catalogue/make_product_page.cgi?id=Kosa

<入手方法>

気象庁情報カタログのページに記載のある通り、気象業務支援センターから入手できます。