2005年 No.20　火山の概況　（平成17年5月12日〜平成17年5月18日）

　ポンマチネシリ96-1火口の噴煙の状況に変化はなく、高温の状態が続いていると推定される。

　62-2火口の噴煙活動は活発な状態が続いており、高温の状態が続いていると推定される。遠望カメラによる噴煙の高さは火口縁上おおむね200ｍで推移した。

　Ａ火口及びＢ噴気孔群の噴煙の状況に変化はなく、高温の状態が続いていると推定される。

　11日20時（期間外）から12日03時にかけて、規模の小さな火山性地震がややまとまって発生した。１日あたりの回数は11日15回、12日７回だった。その後、地震活動は落ち着いた。
　噴煙や地殻変動の観測データには特段の変化はみられなかった。

　今期間、噴火は観測されなかった。
　山頂火口からは白色噴煙が連続して噴出しており、最高で火口縁上約300mまで上がった。また、微弱な火映が15日を除く毎日、山麓の高感度カメラ¹⁾で観測された。
　期間中の火山性地震及び微動の回数はやや多い状態が続いており、それぞれ１日当たり37〜68回、０〜５回だった。
1)　気象庁及び国土交通省関東地方整備局利根川水系砂防事務所が山麓に設置。

　18日にごく小規模な噴火が発生した（噴火は４月12日以来）。18日午前に行った現地調査で、山頂火口の北〜北北東側約４km（神着地区）の狭い範囲でごく微量の火山灰が確認された。噴火時刻は、空振を伴う振幅のやや大きな低周波地震が観測された02時41分頃と推定されるが、その当時の噴煙は白色で高さは火口縁上200m、噴煙量に特段の増加は見られなかった。
　17日に上空から行った観測²⁾では、火口内の状況は天候不良のため確認できなかった。火山ガス観測では、二酸化硫黄の放出量は日量2,500〜3,700トンで、前回（４月５日3,300〜6,900トン）に比べるとやや減少したものの、依然として多量の火山ガス放出が継続している。なお、三宅村の火山ガス濃度観測でも、山麓でたびたび高濃度の二酸化硫黄が観測されている。
　期間中の火山性地震の回数は少なく、１日当たり１〜25回であった。山頂火口からは白色噴煙が連続して噴出しており、最高で火口縁上約600ｍまで上がった。
2) 航空自衛隊の協力による

　海上自衛隊が18日に行った上空からの調査によると、福徳岡ノ場付近から北方に帯状に延びる長さ約9,000ｍ、幅約700ｍの薄い緑色変色水が確認された。福徳岡ノ場周辺で変色水が確認されたのは３月９日以来である。

　期間中、噴火は観測されなかった。
　阿蘇山測候所が12日及び17日に実施した現地観測によると、中岳第一火口内の状況は、前期間と比べ大きな変化はなかった。湯だまりの状況は、引き続き色は灰色、量は約２割で、表面温度も72〜74℃と依然高い状態であった（前期間は75〜77℃）。湯だまり内では、中央部付近で高さ約５ｍ、その他数ヶ所で高さ２〜３ｍの土砂噴出が観測された。
　火山性連続微動は引き続き期間を通して継続した。振幅に特に変化はなかった。孤立型微動の発生回数は1,027回で前期間（819回）より増加し、やや多い状態であった。火山性地震の発生回数は77回で特に変化はなかった（前期間は61回）。
　噴煙活動、地殻変動等その他の観測データには特段の変化はなかった。
　13日に火山活動度レベルを３（小規模噴火の可能性）から２（やや活発な火山活動）に変更した（前号参照）。

　今期間、監視カメラによる観測では、御鉢火口の噴気は観測されなかった。地震活動等その他の観測データにも特に変化はなかった。

　期間中、噴火は観測されなかった。地震活動等その他の観測データにも特に変化はなかった。

　地震活動、噴煙活動等の観測データには特段の変化はなかった。

　地震活動、噴煙活動等の観測データには特段の変化はなかった。

　期間中、噴火は観測されなかった。地震活動、噴煙活動等の観測データにも特段の変化はなかった。