薩摩硫黄島[さつまいおうじま] Satsuma-Iojima【常時観測火山】
北緯30°47′35″ 東経130°18′19″ 標高704m (硫黄岳)(三角点・硫黄島) |
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![]() 薩摩硫黄島 奥の噴気の激しい山が硫黄岳,手前の緑の山が稲村岳 2009年8月25日気象庁撮影 |
概要
東西6 km、南北3 kmの火山島、竹島とともに鬼界カルデラ(東西23 km、南北16 km)の縁をなす。 主峰の硫黄岳は流紋岩質の急峻な成層火山であり、山頂火口では噴気活動が活発である。 稲村岳は玄武岩~安山岩質の小型成層火山である。有史以降の噴火は付近海底で起こり、新島(昭和硫黄島)が形成された。 硫黄岳と昭和硫黄島の岩石は流紋岩であるが、稲村岳は玄武岩・安山岩からなる。 構成岩石のSiO2量は69.9~71.9 wt.% である。別名、鬼界ヶ島。火山名として「トカラ硫黄島」の名が用いられたこともある。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
鬼界カルデラでは7,300年前に完新世では国内最大規模の噴火(アカホヤ噴火)が発生したが、薩摩硫黄島は、 鬼界カルデラの縁に誕生した火山島で、約6,000年前以降に海面上に姿を現した。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 薩摩硫黄島 有史以降の火山活動
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。 また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。 詳しくはこちらを参照のこと。
火山観測
気象庁では、地震計、空振計、傾斜計、GNSS、監視カメラを設置し、関係機関協力の下、薩摩硫黄島の火山活動の監視・観測を行っています。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
- 薩摩硫黄島の噴火警戒レベル(PDF)
火山活動解説資料
- 薩摩硫黄島の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回、上旬に公表します。
火山防災連絡事務所、火山防災協議会など

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