草津白根山[くさつしらねさん] Kusatsu-Shiranesan【常時観測火山】


北緯 36°38′38″ 東経 138°31′40″ 標高 2,160m(白根山) (標高点)
北緯 36°37′06″ 東経 138°31′40″ 標高 2,165m(本白根山) (三角点・白根山)
草津白根山地図
草津白根山写真

白根山火砕丘頂部 西側から 2011年 8月 10日 気象庁撮影
手前から涸釜、湯釜、水釜



概要

 南東側に低くなる第三紀火山岩からなる基盤山地上に、非対称に成長した成層火山。西端部の最高所付近に白根山・逢ノ峰・本白根山等の火砕丘群が南北に並び、それらから東・南方に、数㎞の範囲は安山岩溶岩流の斜面、さらに下方数㎞の範囲はデイサイトの火砕流台地である。安山岩・デイサイトのSiO2量は53.7~64.2 wt.% である。白根山火砕丘頂部には北東から南西に並ぶ水釜、湯釜、涸釜(かれがま)の3火口湖がある。
 有史以降の噴火は弓池付近(1902年噴火)までを含む白根山山頂周辺で発生することがほとんどであったが、2018年には有史以降初めて本白根山で噴火が発生した。近年の噴火活動はすべて水蒸気爆発である。泥流を生じやすい。草津温泉をはじめ、硫気孔・温泉に富み、硫化水素を発生する噴気活動がある。



噴火活動史

 各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。


「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくは有史以降の火山活動についてを参照のこと。



火山観測

気象庁では、地震計、傾斜計、空振計、GNSS、監視カメラを設置し、関係機関協力の下、草津白根山の火山活動の監視・観測を行っています。その他、地球化学的観測も定期的に実施しています。



噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報




火山活動解説資料



火山防災協議会など



Adobe Acrobat Reader DC

このサイトには、Adobe社Adobe Acrobat Reader DCが必要なページがあります。
お持ちでない方は左のアイコンよりダウンロードをお願いいたします。

このページのトップへ