霧島山[きりしまやま] Kirishimayama【常時観測火山】
北緯31°56′03″ 東経130°51′42″ 標高 1,700m (韓国岳)(三角点・西霧島山) 北緯31°54′34″ 東経130°53′11″ 標高 1,421m (新燃岳)(三角点・新燃) 北緯31°53′11″ 東経130°55′08″ 標高 1,574m (高千穂峰)(三角点) 北緯31°56′49″ 東経130°51′14″ 標高 1,317m (硫黄山)(標高点) 北緯31°55′32″ 東経130°53′48″ 標高 1,353m (大幡山)(三角点) |
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霧島山主要部 2011年10月18日 西側上空より 気象庁撮影 |
概要
霧島山は、宮崎・鹿児島県境に位置する加久藤(かくとう)カルデラの南縁部に生じた玄武岩・安山岩からなる小型の成層火山・火砕丘等であり、20を超える火山体が識別できる。 成層火山としては甑岳、新燃(しんもえ)岳、中岳、大幡山、御鉢、高千穂峰などがあり、火砕丘としては韓国岳、大浪池などがある。御池はマールである。山体の大きさに比べて大きな火口をもつ火山が多い。 また、大浪池、大幡池、御池、六観音池など多くの火口湖がある。有史以降の活動は、主に御鉢と新燃岳で噴火を繰り返してきた。 御鉢は霧島火山中、最も活動的な火山であるが、1923(大正12)年の噴火以降は噴火の記録はない。新燃岳では2008年から2010年にかけ小規模な噴火が続き、2011年に本格的なマグマ噴火が発生した。 霧島山の南西側山腹には温泉・地熱地帯が存在し、かつてえびの高原の硫黄山では噴気活動が活発であった。構成岩石のSiO2 量は49.6~66.9 wt.% である。
噴火活動史
各火山について、地質学的な研究によってわかっている過去1万年の火山活動史を記載した。また、過去1万年間の噴火活動と有史以降の火山活動とに分けて記載した。
- 過去1万年間の噴火活動
サツマ火山灰(約13,000年前)からアカホヤ火山灰(約7300年前)堆積以前に、琵琶池、大幡池のマールと古高千穂火山体が形成された。 アカホヤ火山灰の堆積以降には、高千穂峰、御鉢、大幡山の火山体と御池、小池、不動池の各マールが形成された。 このうち御池マールを形成した噴火(約4600年前)は、霧島火山の活動では最大規模のプリニー式噴火である。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、(国研)産業技術総合研究所の活火山データベース(工藤・星住, 2006)を参考。
- 霧島山 有史以降の火山活動
「概要」、「過去1万年間の噴火活動」、「有史以降の火山活動」については日本活火山総覧(第4版)(気象庁編、2013)及び最近の観測成果による。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量(単位は「ton」)またはマグマ噴出量(DRE km3)で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI(火山爆発指数)も付している。詳しくはこちらを参照のこと。
火山観測
気象庁では、地震計、傾斜計、空振計、GNSS、光波距離計、監視カメラを設置し、関係機関協力の下、霧島山の火山活動の監視・観測を行っています。
噴火警報・予報、火山の状況に関する解説情報
- 現在の噴火警報の発表状況
- 過去の噴火警報(霧島山(御鉢))
- 過去の噴火警報(霧島山(新燃岳))
- 過去の噴火警報(霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺))
- 過去の噴火警報(霧島山(大幡池)
- 過去の噴火警報(霧島山)
- 過去の解説情報(霧島山(御鉢))
- 過去の解説情報(霧島山(新燃岳))
- 過去の解説情報(霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺))
- 過去の解説情報(霧島山(大幡池)
- 過去の解説情報(霧島山)
- 霧島山(御鉢)の噴火警戒レベル(PDF)
- 霧島山(新燃岳)の噴火警戒レベル(PDF)
- 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)の噴火警戒レベル(PDF)
- 霧島山(大幡池)の噴火警戒レベル(PDF)
火山活動解説資料
- 霧島山の火山活動解説資料
気象庁が実施した火山観測データの解析結果や、火山活動の診断結果を掲載します。毎月1回、上旬に公表します。
火山防災連絡事務所、火山防災協議会など
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