根室海峡を南下し、太平洋に流出した流氷が、東風や千島海流(親潮)によって、 釧路地方まで運ばれた時に見ることができます。
釧路地方の冬は、道東晴れの凛とした空気の季節で、雪が少なく寒い日が多くなります。
乾燥した晴天が多く、降雪量は少なくなります。

大陸で高気圧が強まり、西高東低の冬型の気圧配置になると、
日本海側では雪、釧路地方(太平洋側)は晴れの天気が続き、
ほとんど雪は降りません。
空気は乾燥し北~北西の季節風が比較的強くなります。
空気は乾燥し北~北西の季節風が比較的強くなります。
ひと冬に数回、低気圧が来ると大雪や暴風雪になることがあります。
発達した低気圧が南から釧路地方に進んでくると大雪になりやすくなります。
釧路は1975年(昭和50年)1月17日に1日で59cmの大雪となった記録があります。
暴風雪になると、見通しのきかない猛ふぶきや大きな吹きだまりによって身動きが取れなくなり、
命の危険に晒されることもあります。
数年に一度、流氷が見えることもあります。
“けあらし”が見えることもあります。
釧路地方の内陸では放射冷却で冷え込み、気温が氷点下20℃以下になることがあります。 内陸で冷えた空気が川に沿って海に流れ出し、海水温との温度差が12~15℃以上になると、 釧路地方特有の“けあらし”が発生します。
服装ポイント
釧路市などは海岸にありますが、冷え込みは厳しいです。
外出の際は、厚手のコート、ダウンジャケット、手袋、帽子などでしっかりと防寒しましょう。
靴は滑り止めが付いたものをお勧めします。
また、湿度が低いため、ハンドクリームなどの乾燥対策もしておくとよいでしょう。
各都市の平年値*一覧表
地点 | 日照時間(12~2月) | 年間降雪量 | 積雪初日 | 真冬日 |
---|---|---|---|---|
釧路 | 543.9時間 | 127cm | 12月 1日 | 40.8日 |
帯広 | 550.4時間 | 198cm | 11月24日 | 51.6 日 |
札幌 | 275.7時間 | 479cm | 11月12日 | 43.6 日 |
東京 | 538.4時間 | 8cm | 1月23日 | 0.0 日 |
日照時間: 直射日光が雲などに遮られずに地表を照射した時間 (12~2月の合計)
年間降雪量: 年間の月降雪量の合計値
積雪初日: 雪やあられで地面が覆われた最初の日(日最深積雪1cm以上から算出)
真冬日: 日最高気温が0℃未満の日
注)末尾に
が付加されているものは気象庁ホームページ(https://www.jma.go.jp/)や
札幌管区気象台ホームページ内のページへのリンクです。
注)値*は1990年8月~2020年7月の30年間の平均値です。
注)地図の描画には、GMT(The Generic Mapping Tools)を使用しています。