
業務概要
予報業務について
地域特性や気象特性を考慮し、沖縄県の八重山地方を、石垣島地方と与那国島地方の2つの区域に細分し、天気予報、週間天気予報等を発表します。また、天気変化に応じて、(県内を市町村単位に細分しています)各種の注意報・警報を随時発表し、気象災害の防止・軽減に努めています。
さらに、沖縄県と共同して、土砂災害警戒情報を発表しています。
八重山地方の注意報・警報の発表区分について

観測業務について
- 地上気象観測
石垣島地方気象台では、地上の気圧、気温、湿度、風向風速、天気、降水量等の気象要素及び霧、雷等の気象現象について観測しています。
観測の仕組みについては
こちらをご覧ください。
観測データは
気象庁HPの最新の気象データや
過去の気象データ検索から見ることができます。

観測データは


- 生物季節観測
植物の状態が季節によって変化する現象を観測しています。
石垣島での植物の開花日等のまとめた資料はこちらにあります。
石垣島での植物の開花日等のまとめた資料はこちらにあります。
- 地域気象観測

観測データは


- 高層気象観測
石垣島では、GPS機能を搭載した
ラジオゾンデ(以下、「GPSゾンデ」という)を自動で飛揚して、上空の大気の状態を観測しています。
GPSゾンデには、温度計・湿度計・GPS受信機が搭載されています。GPSゾンデは水素ガスを充填した気球の浮力によって毎分約360mの速さで上昇しながら、地上から高度約30kmまでの気温・湿度を観測し、電波で地上の観測施設にデータを送信します。
また、複数のGPS衛星の電波を受信して解析することで、高度・気圧・風向・風速を求めます。
観測データは
過去の高層気象データ検索から見ることができます。

観測データは

- ラジオゾンデを見つけたら
高層気象観測で用いるラジオゾンデは、上昇中に気象観測を行い、気球の破裂によって観測を終了します(気球は上昇しながら膨張し最後に破裂します)。その後は、パラシュートによってゆっくりと下降します。
飛揚されたラジオゾンデは、上空の西風(主にジェット気流)にのって流されるため、そのほとんどは海上に落下しますが、飛揚された場所や季節によっては地上に落下する場合があります。
石垣島地方気象台から飛揚されたラジオゾンデはよく石垣島の東海上、宮古島地方付近に落下していることもあるようです。 落下時の安全策として、パラシュートによる緩やかな降下のほか、観測器の軽量化、絶縁性にすぐれた材質の吊りひもを採用しています。
落下したラジオゾンデを確認した場合、お手数ですが気象観測器のラベル(右下写真参照)に表示されている連絡先へご連絡ください。
連絡先が何らかの理由で読み取れない場合は、気象庁大気海洋部予報課 気象監視・警報センター「0120-599-553」へご連絡願います。
連絡先が何らかの理由で読み取れない場合は、気象庁大気海洋部予報課 気象監視・警報センター「0120-599-553」へご連絡願います。

- ウィンドプロファイラによる高層気象観測
ウィンドプロファイラは、「ウィンド(風)のプロファイル(横顔・輪郭・側面図)を描くもの」という意味の英語の合成語で、地上から上空に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波を受信・処理することで、上空の風向・風速を測定します。
与那国島で自動観測を行っています。ウィンドプロファイラの詳細な仕組みについては、
こちらをご覧ください。
観測されたウィンドプロファイラによって観測されたデータは、
気象庁HPから確認できます。

観測されたウィンドプロファイラによって観測されたデータは、

- レーダー気象観測
全国の気象レーダー観測所で最南端に位置する石垣島レーダー(於茂登岳気象レーダー観測所)は、沖縄一高い於茂登岳(標高526m)の山頂付近に設置され、八重山地方と宮古島地方を含む先島全域の雨雲の動き、雨雲の強さ等を監視し、
また、台風の眼をとらえ、天気予報や注意報・警報などの防災情報に活かしています。観測所は無人で、気象庁(本庁)から遠隔で操作しています。
レーダー気象観測の仕組みについては
こちらをご覧ください。
レーダーによって観測されたデータは、
気象庁HPのレーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)から確認できます。

レーダーによって観測されたデータは、

- 精密日射放射観測業務
地震·津波業務
県内に津波地震観測施設、計測震度計、津波計などを設置しており、観測したデータは気象庁に送信され、津波警報等や地震情報等に反映されています。石垣島地方気象台では、気象庁が発表したこれらの情報を関係防災機関等に伝達しています。
沖縄地方の地震·津波業務の統括は
沖縄気象台地震火山課で行っています。
沖縄地方の地震·津波業務の統括は

気温、風向風速、降水量等を測定する気象観測は気象庁のほか国、地方公共団体、運輸・電力関連機関などが実施しています。本ガイドブックは、このような気象観測から得られるデータの質をより良いものとするために、関係機関の方々に参照していただくことを目的に作成した解説書です。気象庁のアメダス観測所の例を中心に、適切な観測に必要な環境条件や測器(測定器)の点検のポイントについて、図・表・写真などにより解説します。
地域防災支援業務
近年、大雨や地震、津波等による自然災害が相次いで発生しており、地域における防災対応力の向上が重要となっています。石垣島地方気象台では、自治体や関係機関と一体となって災害に備えた平時の取り組みを進めるとともに、
緊急時においては市町村や関係機関の災害対応を支援する様々な取り組みを進めています。また、お天気教室や出前講座により気象に関する知識の啓発活動を行い、地域の防災意識の向上を図っています。

