紫外線の経年変化

令和元年7月22日更新

診断

国内の紫外線

 国内3地点(札幌、つくば、那覇)の地表に到達する紫外線量注)は、札幌とつくばにおいて、1990年代はじめの観測開始以降、統計的に有意な増加傾向(信頼度水準は、札幌で95%、つくばで99%)が現れています。 増加率は10年あたり札幌で+3.3%、つくばで+4.5%でした。増加の特徴として、札幌では、1990年代半ばから2000年代に増加しています。 つくばでは、1990年代に増加がみられ、また2010年以降は紫外線量が多い年が続いています。なお、那覇では、1990年代に増加がみられましたが、2000年代以降は目立った増加はみられなくなりました。
 一方、この期間のオゾン全量は、1990年代半ば以降緩やかに増加しています。それにもかかわらず、 紫外線が増加傾向を示すのは、紫外線を散乱・吸収するエーロゾル(大気中の微粒子)の減少や天候の変化(雲量の減少)などが影響している可能性が考えられます。


注)ここでは紫外線量として紅斑紫外線量の年積算値を用いています。

紫外線経年変化
国内の紅斑紫外線量年積算値の経年変化

札幌、つくば、那覇における紅斑紫外線量年積算値の観測開始からの経年変化を示しています。 ●印は紅斑紫外線量の年積算値を示していますが、○印となっている年は年積算の計算に用いる月平均値の中に1か月の日別観測数が20日未満の月が含まれることを示しています。 また、直線は年積算値の期間全体の変化傾向を示す回帰直線であり、増加が統計的に有意な場合に表示しています。なお、札幌と那覇は2018年1月をもって紫外線観測を終了しました。




 環境省の「紫外線環境保健マニュアル」では、UVインデックスが8以上の場合、日中の外出を控えるなど特に配慮が必要としています。
国内3地点(札幌、つくば、那覇)では、観測を開始した1990年代初め以降、日最大UVインデックス8以上の日が有意に増加しており(信頼度水準は、札幌とつくばで99%、那覇で95%)、増加率は10年あたり札幌で6日、つくば13日、那覇で9日でした。 日最大UVインデックス8以上の年積算日数の増加傾向の要因は、紅斑紫外線量年積算値と同様、エーロゾル量や天候の変化が影響している可能性が考えられます。


紫外線経年変化
日最大UVインデックスが8以上の年積算日数の経年変化

札幌、つくば、那覇における日最大UVインデックスが8以上の年積算日数の観測開始からの経年変化を示しています。 日最大UVインデックスがその月の20%以上欠測となった月が一つ以上あれば、その年の年積算日数を資料不足値としています(図中の○印)。 ただし、過去に日最大UVインデックス8以上が観測されていない月(札幌は1~4月、10~12月、つくばは1~3月、10~12月、那覇は1月、12月)は資料不足値の判定対象としていません。 また、直線は年積算日数の期間全体の変化傾向を示す回帰直線であり、増加が統計的に有意な場合に表示しています。なお、札幌と那覇は2018年1月をもって紫外線観測を終了しました。


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