当時の気象庁や気象台の対応/現在の気象庁の地震・津波の仕事
地震による被害及び地震動の調査


①の地点(西区玄界島)
②の地点(東区志賀島)
写真提供:福岡市市民局防災危機管理課(現在:地域防災課)
③の地点(東区)
④の地点(東区東浜)
聞き取り調査では「立っていることが困難で強い恐怖を覚えた」とコメントがあった。鉄筋コンクリート建物の脇から水が噴き出し、地盤が7~8cm沈んだ所もあった。
⑤の地点(博多区)
⑥の地点(中央区那の津付近)
博多湾に面した埋立地で広範囲にアスファルトやコンクリートに亀裂が見られた。液状化による噴砂現象の跡もあった。
⑦の地点(中央区)
聞き取り調査では「福岡市消防局では立っていることが困難で行動できないような揺れであり、強い恐怖を感じた」とコメントがあった。また、コンクリート塀が破損するなどの被害があった。
⑧の地点(早良区百道浜)
⑨の地点(前原市(現在の糸島市))
聞き取り調査では「市役所では立っていることは困難ではなかったが、所内の移動は自分の意志ではできなかった」とコメントがあった。また、市役所の隣の墓地では墓石の倒壊や移動が見られた。
調査以外の気象台の仕事

現地調査のほかに、気象台はどんなことをしていたのかな?

現地では、調査以外にもいろいろな活動をしたよ。
○玄界島へ臨時の震度計を設置
○被災地における救助活動等の支援
○避難所への気象情報等の提供

このほか、気象庁や福岡管区気象台は、地震発生直後から地震や津波の情報を発表したり、一連の地震活動の状況を解説するため、報道発表等や地震解説資料の作成をしたりしたんだ。
地震や津波の監視と情報発表

現在、地震や津波の監視・情報発表までの一連の作業は東京・大阪の2拠点で実施しているんだ。
~2022年3月25日12時08分に発生した福島県沖の地震(最大震度4)の緊急作業~
気象庁本庁地震津波監視・警報センターオペレーションルームの映像 [mp4形式:251MB]

2024年1月1日に発生した石川県能登地方の地震や、同年8月8日に発生した日向灘の地震でも、地震発生後、速やかに津波警報等や地震情報を発表したんだよ。
情報発表の流れは次の図のとおりだよ。

気象庁から発表する地震・津波関連の情報等

地震が発生すると、気象庁から様々な情報が発表されるんだ。

これらの情報は防災機関の初動対応、被害地域の確認等のほか、住民の避難や救助のために活用されているよ。
身を守る方法についても確認してみてね。
当時の様子を写真で見てみよう。詳しい説明は写真をクリックしてみてね。