2025年春(3月〜5月)の天候

2025年6月2日 掲載

2025年春(3月〜5月)の特徴

* 気温は、北日本でかなり高かった

気温は、北日本を中心に暖かい空気に覆われやすかったため、北日本でかなり高く、東・西日本で高かった。

* 降水量は、北日本日本海側と北・東日本太平洋側で多かった

降水量は、低気圧や前線などの影響を受けやすかった北日本日本海側と北・東日本太平洋側で多かった。

* 日照時間は、北・東日本日本海側と北・東日本太平洋側で少なかった一方、沖縄・奄美では多かった

日照時間は、期間を通じて低気圧の影響を受けやすかった北日本日本海側と北日本太平洋側で少なかった。また、低気圧や前線の影響を受けやすい時期のあった東日本日本海側と東日本太平洋側でも少なかった。一方、沖縄・奄美では、高気圧に覆われやすい時期があったため、日照時間が多かった。

概況

北日本を中心に暖かい空気に覆われやすかったため、春の気温は、北日本でかなり高く、東・西日本で高かった。一方、3月中旬や3月下旬から4月上旬にかけては沖縄・奄美を中心に強い寒気の影響を受けた時期もあり、全国的に気温の変動が大きかった。北日本日本海側と北日本太平洋側では、4月を中心にたびたび低気圧や湿った空気の影響を受けたため、春の日照時間は少なく、降水量は多かった。また、東日本では、3月や5月を中心に低気圧や前線などの影響を受けやすい時期があったため、春の降水量は東日本太平洋側で多く、日照時間は東日本日本海側と東日本太平洋側で少なかった。沖縄・奄美では、4月を中心に高気圧に覆われやすい時期があり、春の日照時間は多かった。

平均気温は、北日本ではかなり高かった。東日本、西日本では高かった。沖縄・奄美では平年並だった。

降水量は、北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本太平洋側では多かった。東日本日本海側、西日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美では平年並だった。

日照時間は、沖縄・奄美では多かった。北日本日本海側、北日本太平洋側、東日本日本海側、東日本太平洋側では少なかった。西日本日本海側、西日本太平洋側では平年並だった。

気温、降水量、日照時間等の気候統計値

平均気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布 地域平均平年差、地域平均平年比の1位の値の更新状況
(図表)気温平年差、降水量平年比、日照時間平年比の分布

* 平均気温の高い記録を更新した地域

なし

* 平均気温の低い記録を更新した地域

なし

* 降水量の多い記録を更新した地域

なし

* 降水量の少ない記録を更新した地域

なし

* 日照時間の多い記録を更新した地域

なし

* 日照時間の少ない記録を更新した地域

なし

旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過 平均気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均)
(図表)旬降水量の地域平均平年比、旬間日照時間の地域平均平年比の経過
この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1
(図表)気温の地域平均平年差の経過(5日移動平均) この図は翌月はじめに作成したものです。数日後により新しいデータを反映して図を作成していますので、引用等する場合は可能な限りこちらに掲載の図をご利用ください。(※1

月別の天候経過

3月の天候

4月の天候

5月の天候

循環場

500hPa高度場等の特徴

500hPa高度では、黄海付近で平年より低く、気圧の谷となっていた。これに対応して、海面気圧では、中国東北区に低気圧があり、日本付近にかけては負偏差に覆われた一方、日本の東海上や南海上では正偏差となった。このため、日本付近では湿った空気が流れ込みやすかった。また、寒帯前線ジェット気流は日本の北を流れた一方、亜熱帯ジェット気流は東シナ海付近で南に蛇行して流れた。このため、北日本を中心に寒気の影響を受けにくかった。

月別値で作成した図を表示しています。 (※2、翌月はじめに暫定版として作成・掲載している日別値の図はこちら 翌月はじめに暫定的に日別値で作成した図で、月末までのデータを含まない事があります。6日頃に月別値で作成した図を掲載します。(月別値の図は掲載後にこちらで確認できます)
2025年春(3月〜5月)平均500hPa高度・偏差の分布(単位:m) 2025年春(3月〜5月)平均850hPa気温・偏差の分布(単位:℃)
2025年春(3月〜5月)平均海面気圧・偏差の分布(単位:hPa) 2025年春(3月〜5月)平均外向き長波放射量の偏差の分布(単位:W/m2
外向き長波放射量(OLR)の図は翌月数日経ってから作成しています。
※ 米国海洋大気庁(NOAA)が作成する外向き長波放射量(OLR)のデータが欠損により利用できない場合には、OLR偏差図は描画されません。

資料





: 特に作成日の言及がない図は、本資料を掲載した月初時点に作成したものです。

※1 : リンク先の図表類は、平年値更新時などに再作成されることがあります。リンク先にある平年値期間などの記述をご確認ください。

※2 : こちらに掲載しているものと同じ図を表示しています。平年値が変わった場合などには図を再作成することがあるため、解説内容と齟齬が生じることもあります。

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