千葉県における気温・降水量の経年変化

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 千葉県内のアメダス(注1)観測所における年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています。また、2023年の年平均気温は、気象庁が千葉県内で気温を観測する15箇所の全てのアメダス観測所において、観測開始以来最も高くなりました。このうち、観測所の移転で統計を切断した(注2)地点(我孫子、船橋、香取、木更津)を除く11地点の年平均気温の経年変化を掲載します。なお、本資料で見られる気温の変化には地球温暖化の影響の可能性はありますが、アメダスの観測期間は約50年程度と比較的短いことから、地球温暖化との関連性をより確実に評価するためには、今後のさらなるデータの蓄積が必要です。

資料の説明

細線(灰):毎年の年平均気温

太線(青):5年移動平均値

直線(赤):長期変化傾向(この期間の平均的な変化傾向)、信頼度99%以上で統計的に有意

銚子:1892年8月、1897年8月観測場所移転 移転の影響を除去するための補正を行っており、公開されている観測データとは値が異なります。

成田:2002年以前の観測データは成田航空地方気象台気象年表より作成

欠測:銚子1945年、茂原1984,2019,2020年、坂畑1982,1983,2010年、鴨川2010年、勝浦1911年

経年変化を求めていない観測所:我孫子、香取、船橋、木更津(移転による統計切断のため)

 

(注1)「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、気象庁の「地域気象観測システム」のこと。詳しくは「地域気象観測システム(アメダス)」でご覧いただけます。

(注2)気象観測(統計)データを活用するにあたっては、用いるデータの質が同じである(均質性がある)ことが重要です。例えば、アメダス観測場所の移転や周辺環境の変化、気象観測測器の変更や観測方法の変更があった場合には、その前後で観測データの質が変わることがあります。このような場合、一定の条件を満たせば統計を接続し、満たすことができなければ統計を切断するといった処理を行っています。詳しくは「気象観測統計の解説」の第3章(3.3.2 地域気象観測統計)でご覧いただけます。

データ利用にあたっての注意事項

各グラフの中で「50年あたり約XX℃の上昇」として変化量を示しています。これを「100年あたり約XX℃の上昇」のように言い換えることは、過去から現在の状況が未来も続くとは限らないので避けてください。「長期変化傾向(トレンド)に関するよくある質問」を気象庁ホームページに掲載しています。

世界・日本の年平均気温

 気象庁では、地球温暖化による影響を検出するために、世界の年平均気温日本の年平均気温の経年変化を監視しています。

日本の全国(13地点平均)の真夏日、猛暑日、熱帯夜日数

全国(13地点平均)の真夏日、猛暑日、冬日、熱帯夜の年間日数を「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」に掲載しています。