新島 有史以降の火山活動
有史以降の火山活動（▲は噴火年を示す）
| 年代 | 現象 | 活動経過・被害状況等 |
|---|---|---|
| ▲838←→886(承和5～仁和2)年 | マグマ水蒸気噴火 | 火砕物降下？ 噴火場所は久田巻・淡井浦付近。 |
| ▲838←→886(承和5～仁和2)年 | 大規模：マグマ水蒸気噴火 → マグマ噴火 | 火砕サージ、火砕物降下 → 溶岩ドーム。噴火場所は阿土山。マグマ噴出量は0.085 DRE km3。（VEI3） |
| ▲886→887(仁和2～3)年 | 大規模：マグマ噴火 → マグマ水蒸気噴火 → マグマ噴火、マグマ水蒸気噴火 → マグマ噴火 | 向山噴火：6月29日～。火砕流 → 火砕サージ → 火砕物降下、火砕サージ → 溶岩ドーム、火砕物降下 → 火砕流、火砕物降下。噴火場所は向山火山。向山火山生成（古記録では新たに１島を生じたという）。房総半島で黒煙、鳴響、雷鳴、地震頻発、降灰砂多く牛馬倒死多数。マグマ噴出量は0.73 DRE km3。（VEI4） |
| 1936(昭和11)年 | 地震 | 12月27～29日。余震多数。島内で被害あり（最大M6.3）。 |
| 1957(昭和32)年 | 地震 | 11月6日～11月末。地震群発（新島南方沖約10km、最大M6.0）。 |
| 1965(昭和40)年 | 地震 | 8月3～9日。地震群発（新島・神津島付近、最大M5.0）。 |
| 1966(昭和41)年 | 地震 | 5月15日。地震群発（新島西方沖約10km、最大M5.5）。 |
| 1968(昭和43)年 | 地震 | 2月24～27日。地震群発（新島南方沖約10km、最大M5.0）。 |
| 1983(昭和58)年 | 地震 | 8月。地震群発（新島北東沖約15km、最大M4.3）。 |
| 1985(昭和60)年 | 地震 | 9月21～22日。地震群発（新島北部より北方沖数km、最大M3.4）。 |
| 1991(平成3)年 | 地震 | 1～2月。地震群発（新島島内より西方沖数km、最大M3.3）。 |
| 1991～95(平成3～7)年 | 地震 | 周辺で時々地震群発（新島－神津島周辺での地震活動）。 |
| 2000(平成12)年 | 地震 | 6～8月。新島-神津島-三宅島周辺で群発地震活動。 |
| 2011(平成23)年 | 地震 | 3～4月。東北地方太平洋沖地震（2011年3月11日）以降、新島・神津島近海で地震活動が活発化。有感地震多発。3月11日14:50 M4.7（震度4） |
日本活火山総覧（第４版）（気象庁編、2013）による。
噴火イベントの年代、噴火場所、噴火様式等については、（国研）産業技術総合研究所の活火山データベース（工藤・星住, 2006）を参考に、文献の追記を行った。
なお、噴出物量については、降下火砕物、火砕流、火砕サージ、溶岩流、溶岩ドーム等を加えた重量（単位は「ton」）またはマグマ噴出量（DRE km3）で記載している。また、噴出物量が既知である場合については、産業技術総合研究所作成の活火山データベースから参照し、VEI（火山爆発指数）も付している。詳しくは有史以降の火山活動についてを参照のこと。