大地震後の地震活動(余震等)について

よくある質問

近いうちに当初の大きな地震と同じくらい大きな地震が起きると聞いたのですが、本当ですか?

大きな地震が発生したために、その地震の周辺で地下の岩盤に加わる力のバランスが崩れ、引き続いて当初の大きな地震と同じくらいかそれ以上の大きな地震が発生することが、ごくまれにあります(※)
ただし、現在の科学では、大きな地震の後に、その付近や周辺で再び大きな地震が起きるかを確度高く予測することはできませんので、その発生日時や規模を予測することも出来ません。
当初の大きな地震で最大震度5弱以上が観測された場合などには、気象庁は報道発表を行い、今後の地震活動の見通しについて解説していますので、そちらを活用していただくとともに、日頃からの地震への備えに努めてください。

※ 過去に以下のような事例がありました。

  • 2016年4月14日に熊本県熊本地方でマグニチュード6.5の地震、4月16日にマグニチュード7.3の地震が発生(平成28年熊本地震)
  • 2011年3月9日に三陸沖でマグニチュード7.3の地震、3月11日に平成23年東北地方太平洋沖地震(マグニチュード9.0)が発生
  • 2004年9月5日19時07分に三重県南東沖でマグニチュード7.1の地震、その約5時間後にマグニチュード7.4の地震が発生
  • 1997年3月26日に鹿児島県薩摩地方でマグニチュード6.6の地震、5月13日にマグニチュード6.4の地震が発生
  • 1944年12月7日に東南海地震(マグニチュード7.9)、1946年12月21日に南海地震(マグニチュード8.0)が発生
など

○月○日に大きな余震があると聞いたのですが、本当ですか?

大きな地震が発生した後などには、「○月○日に✖✖で大きな余震がある」「次は✖✖でも大地震が起こる」といった情報を見聞きされることがあると思います。
しかし、現在の科学では、大きな余震(地震)が発生する具体的な日時や場所を予測することは出来ません。
南海トラフ地震の予測可能性の現状と「南海トラフ地震に関連する情報」の運用開始に至る経緯もご覧ください。)
具体的な日時を指定して地震を予知するような情報は、科学的根拠のないうわさやデマと言えますので注意しましょう。また、これらの情報を他の人に安易に伝えて不安を煽るのもやめましょう。

とはいえ大きな地震が発生すると、当面は平常時に比べて地震が起こりやすい状況であることには変わりありません。
うわさやデマに振り回されるのではなく、大きな地震に備え、日頃からの地震への備えに努めてください。たとえば、

  • 家具の固定や家屋の耐震性を点検する
  • 非常食、水、防災用品等の蓄えを確認する
  • 家族と避難場所や安否確認方法について話し合う
  • 小さな子どもやお年寄りなどの避難方法を考え、必要に応じてあらかじめ避難しておく

といったことが考えられます。
私たちはどのような行動をとればよいですか?もご覧ください。

根拠のないうわさやデマに惑わされないようにしましょう 出来る範囲で大きな地震に備えましょう

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