キーワードを入力し検索ボタンを押下ください。



余震について

平成28年(2016年)熊本地震の発生をふまえ、大きな地震の後に引き続く地震活動の様々な事例に対応可能な防災上の呼びかけを行うための指針として、平成28年8月19日に地震調査研究推進本部地震調査委員会から「大地震後の地震活動の見通しに関する情報のあり方」が公表されました。
これに伴い、気象庁が行う大地震後の情報発表内容に変更が生じたことから、現在各コンテンツの改訂作業を進めているところです。作業完了まで今しばらくお待ちください。

余震の性質

余震とは何ですか?

 比較的大きな地震が発生すると、その近くで最初の地震より小さな地震が続発します。この最初の大きな地震を本震、その後に引き続き起こる地震を余震といいます。 また、このような地震活動のパターンを「本震-余震型」といいます(注)
 震源が浅い大きな地震は、ほとんどの場合、余震を伴います。

注:地震活動のパターンには「本震-余震型」の他に、「前震-本震-余震型」と「群発的な地震活動型」があります。「前震-本震-余震型」は、本震-余震の地震活動に先行して本震よりも小さな規模の地震活動(前震)がみられるパターン、「群発的な地震活動型」は、目立って大きな地震はないものの、地震活動が激しくなったり穏やかになったりしながら、一定期間続くというパターンです。


 下の図1から図3は、平成16年(2004年)新潟県中越地震の本震と余震を示したものです。

平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動(広域図)

図1 平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動(広域図)
2004年10月23日から2005年4月22日までに発生した地震の震央を示している。○の大きさは地震の規模(マグニチュード)の違いを示す。
中央の四角い枠の中で多くの地震(余震)が起こっているのが分かる。


平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動

図2 平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動
左の図(震央分布図)は、図1の四角い枠内で発生した余震の震央の分布を示している。余震はある一定の広がりの中(余震域)で発生しているのが分かる。
右の図(地震活動経過図)は、横軸が時間、縦軸が地震の規模(マグニチュード)を示し、個々の縦の棒を見ると、いつどれほどの規模の地震が発生したかが分かる。
また、積算回数を示す線が描かれている。線の傾きは時間とともに徐々に小さくなっており、余震の発生回数が時間とともに減っていくのが分かる。

平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動の推移を示すアニメーション

図3 平成16年(2004年)新潟県中越地震の余震活動の推移
2004年10月23日から2005年4月22日までに、図2と同じ範囲で発生した余震をアニメーションで表示した。アニメーション中、ひとつ前の画面で示した時刻以降に発生した地震を赤で示している。
本震発生直後には余震活動が活発であり、活動が徐々に収まっていく様子が分かる。

余震域とは何ですか?

余震の起きる場所を余震域といいます。
本震発生後から1日程度までの余震域は、本震で破壊された領域(震源域)とおおむね一致しますが、余震域はその後だんだんと広がっていく場合があります。
例として、平成16年(2004年)新潟県中越地震における余震域はこのページの図2を、余震域が広がる様子は図3をご覧ください。

なぜ余震が発生するのですか?

本震の発生により岩盤が不安定な状態になり、それを解消するために余震が発生すると考えられています。

余震にはどのような性質がありますか?

余震には次のような性質があります。

[1]余震の数は本震直後に多く、時間とともに次第に少なくなっていきます。
10日目に1日目の約10分の1に減り、100日目には約100分の1になります。
減衰の仕方は、本震直後は急激ですが、徐々に緩やかになります。
本震から10日後には直後の10分の1ですが、その後10日経過しても、その2分の1にしかなりません。余震がいつまでも続くといった印象を持つのはこのためです。
また、本震のマグニチュードが大きいと、余震が収まるまでの期間が、一般的には長くなります。

[2]規模が大きい余震は少なく、規模が小さい余震は多く発生します。
マグニチュードが1つ大きくなるごとに、余震の起きる回数が約10分の1になります。

[3]大きな余震による揺れは、場所によっては本震の揺れと同じ程度になることがあります。
1997年3月26日の鹿児島県薩摩地方の地震(マグニチュード6.6)では、4月3日に最大余震(マグニチュード5.7)が発生、同県川内市では、ともに震度5強の揺れとなりました。また、平成15年(2003年)十勝沖地震(マグニチュード8.0)では、約1時間後に最大余震(マグニチュード7.1)が発生、浦河町ではともに震度6弱の揺れとなりました。
これは本震と比べて余震の方がより近い場所で起きたためです。

このページのトップへ