気象庁 | 気候リスク管理技術に関する調査(アパレル分野)

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B社 ロングブーツ

1. 販売数と気温の関係を調べる

ロングブーツの販売数と気温との関係をみる。季節の進みとともに気温が下がっていく8月から12月の期間が対象。

用いたデータ

  • 気象データ:東京(大手町)の日平均気温
  • 販売データ:首都圏店舗におけるロングブーツの日別販売数
    • 曜日による変化の影響を除いて、気温と販売数の関係を見やすくするため、気温データ、販売データとも対象日(横軸)を中心に7日移動平均して用いた。
    • 同系列の色が各々の年に対応している。

結果

平均気温とロングブーツの売上の関係。平均気温が20℃を下回る頃からはロングブーツの販売数の伸びが大きくなる。

ロングブーツは秋冬物季節商品の典型例であり、真夏はほとんど売上がないが、9月頃から気温の低下にあわせて販売数が伸び始める。 特に平均気温が20℃を下回る頃からは販売数の伸びが大きくなる特徴がある。

【協力社からのコメント】
販売開始から徐々に販売数は増加しているが、気温が20℃を下回るタイミングで販売数が急増していることがわかる。
急増の時期は年によって違い、2から3週間のずれになる場合もあるが、20℃がある程度の目安と見える。

2. 2週間先の予測に基づく対応策(2013年の天候推移を事例として)

ロングブーツの販売数と気温の関係が明瞭であったことから、その関係を利用し、気象庁が発表する異常天候早期警戒情報の2週間先の気温予測を活用した対応策を、2013年の実際の予測を例に示す。

ロングブーツの販売数が大きく伸びる目安温度は平均気温が20℃(以下)。2週間先の予測ではその気温を下回る確率を参考にする。 なお、通常秋口に平均気温が20℃を下回るのは10月上旬頃。

発表日 確率時系列 確率密度分布
10月4日(金)
10月8日(火)

発表日 内容 対応策案
平成25年10月4日(金)
(予測対象期間:10月9日~10月18日)
かなりの高温が続く予想だが、期間終わりにはかなりの高温の確率は次第に小さくなることをチェック。20℃を下回る確率は10月12日からの1週間で48%。 2週目前半は20℃を下回る確率がかなり低いが、顕著な高温は次第に弱まる予想で、期間後半には確率が48%まで高まるため、ブーツの供給、展開を積極的に行う。
平成25年10月8日(火)
(予測対象期間:10月13日~10月22日)
かなりの高温は一旦解消する可能性が大きく、20℃を下回る確率は10月16日からの1週間で83%。 色やサイズの欠品をなるべくしないよう、こまめな在庫補充を行う指示。

天候検証

東日本では9月から10月中頃にかけて気温の高い状態が続き、特に10月前半は顕著な高温となった。
このため、東京で平均気温が20℃を下回るタイミングは10月中旬の半ばと平年より遅くなった。

東京の2013年秋の気温推移(7日移動平均)

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(参考)調査報告書

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