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よくある質問(エルニーニョ/ラニーニャ現象)

定義・メカニズムなど

エルニーニョ/ラニー二ャ現象とは何ですか
太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、 その状態が1年程度続く現象です。これとは逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く 現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年に一度発生します。 (詳しくは「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」 をご覧ください。)
エルニーニョ/ラニーニャ現象はどう定義されているのですか
いまのところ、世界共通の定義はありません。
気象庁では、エルニーニョ監視海域(南緯5度−北緯5度、西経150度−西経90度)の海面水温の基準値(その年の前年までの30年間の各月の平均値)との差の5か月移動平均値(その月および前後2か月を含めた5か月の平均をとった値)が6か月以上続けて +0.5℃以上となった場合をエルニーニョ現象、−0.5℃以下となった場合をラニーニャ現象と定義しています。
この定義は、エルニーニョ現象に関する論文等を参考に、大気・海洋の各種データを用いて総合的に特定した1950年から1990年のエルニーニョ現象を網羅するように客観的基準として定めたものです。
エルニーニョ監視海域とはどこですか
エルニーニョ監視海域 気象庁では、右図の橙色の線で囲まれた「NINO.3」の海域(北緯5度から南緯5度、西経150度から西経90度の矩形)をエルニーニョ監視海域と定義しています。
 この海域は、ハワイ諸島のはるか南の赤道域からガラパゴス諸島に至る範囲です。 この海域の海面水温は、エルニーニョ現象時には平年に比べて最大4℃程度高くなり、 ラニーニャ現象時には平年より低くなることが知られいます。 気象庁では、この海域で平均した海面水温からエルニーニョ監視指数を作成しています。
なぜエルニーニョ現象が発生するのですか
図B エルニーニョ現象の模式図
エルニーニョ現象の模式図
エルニーニョ現象が起こっているときには、大気の方も変化しており、大気と海洋の 相互作用が重要であることがわかっています。 しかし、発生のきっかけは何かということになると十分には解明されていません。 エルニーニョ現象の起こる前に、西部太平洋赤道域の広い範囲に暖かい水がたまる場合が あり、これが発生の要因になっている可能性が指摘されています。また、西部太平洋赤道域で 西風バーストと呼ばれる一時的に西風が強く吹く現象が発生の引き金になるともいわれており、 過去のエルニーニョ現象の時にしばしば観測されています。
(詳しくは「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」 をご覧下さい。)
エルニーニョ現象によって海面水位はどのように変化するのですか
海水はその温度が高ければ高いほどその体積は膨張し、低ければ収縮します。 したがって、海面水位は、海底から海面までの積算平均した水温によって変化すると 考えられます。すなわち、積算平均水温が高ければ、水位も高く、逆に低ければ 水位は低くなります。
右図のように、平年時には、太平洋赤道域の西側で海面下数百メートルまでの表層に暖かい水が 蓄積していますが、エルニーニョ現象時には、東側に暖かい水が移動します 。したがって、エルニーニョ現象が 発生すると、太平洋赤道域の東側を中心に海面水位が平年より高くなり、逆に西部では 低くなります。1997年〜1998年のエルニーニョ現象では、東側の海面水位が平年より 20〜30センチメートルも高く、逆に西側では10センチメートル以上低くなりました。
エルニーニョ現象によって西太平洋熱帯域やインド洋熱帯域の海面水温はどのように変化するのですか
西太平洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ現象時に平年よりも低くなり、ラニーニャ現象時には平年よりも高くなる傾向があります。 インド洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ現象が発生すると、1季節程度遅れて平年より高い状態になり、 ラニーニャ現象が発生すると1季節程度遅れて平年より低い状態になる傾向があります。 (詳しくは「エルニーニョ/ラニーニャ現象に伴うインド洋の熱帯海洋変動」をご覧ください。)
西太平洋熱帯域やインド洋熱帯域とはどこですか
西太平洋熱帯域は、下図の橙色の線で囲まれた「NINO.WEST」の海域(赤道から北緯15度、東経130度から東経150度の矩形)、 インド洋熱帯域は、下図の橙色の線で囲まれた「IOBW」の海域(北緯20度から南緯20度、東経40度から東経100度の矩形)として定義しています。
 西太平洋熱帯域およびインド洋熱帯域は、平年の海面水温が一年を通じてそれぞれ28℃以上および27℃以上で、 暖水プールと呼ばれ、熱帯の対流活動に大きな影響を及ぼしています。 西太平洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ現象時に平年よりも低くなり、ラニーニャ現象時には平年よりも高くなる傾向があります。 インド洋熱帯域の海面水温は、エルニーニョ現象が発生すると、1季節程度遅れて平年より高い状態になり、 ラニーニャ現象が発生すると1季節程度遅れて平年より低い状態になる傾向があります。
 近年の研究から、西太平洋熱帯域やインド洋熱帯域の海面水温が、日本を含むアジアの気候に影響を与えていることが分かってきました。 気象庁では、これらの海域で平均した海面水温から地球温暖化や数十年よりも長い周期の変動を除き、 エルニーニョ/ラニーニャ現象に関連した監視指数を作成しています。
エルニーニョ監視海域

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