噴火に関する用語
分類 | 用語 | 区分 | 説明 |
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噴火 | 火口から溶岩が流出する、もしくは火口の外へ火山灰等の固形物を放出する現象のこと。 気象庁では、噴火の検知力を踏まえて一定以上の規模のものを噴火として記録しており、火山灰等の固形物が噴出場所から水平若しくは垂直距離で概ね100~300mの範囲を超して放出または溶岩を流出した場合を「噴火の記録基準」としている。 噴火の記録基準に満たない「規模の小さな噴出現象(ごく小規模な噴火)」もある。 |
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備考 |
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噴火の規模 | 噴火の大きさのこと。 通常は噴火の際に放出された噴出物の体積、または重量であらわす。 |
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備考 |
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規模の小さな噴出(現象) | 気象庁の噴火の記録基準に満たない噴出現象のこと。 | ||
備考 | 例えば「火口内での火山灰等の噴出」あるいは「土砂噴出」などのように、噴出物や範囲を示して表現している。 ただし、火口から溶岩が流出する、もしくは火口の外へ火山灰等の固形物を放出すれば噴火である。 「ごく小規模な噴火」を使用することもある。 |
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主な事例 | 吾妻山:1966年 大穴火口内で泥水を噴き上げる活動。 草津白根山:1989年1月、1996年2月、2004年5月 湯釜で噴出現象、火口外に降灰なし。 箱根山:2015年7月21日 大涌谷の監視カメラによる観測で、噴煙の高さが50m程度であったため、噴火ではなく噴出現象として記録した。 |
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△ | 爆発 | 噴火の一形式であり、マグマに溶けていた気体や水が急激に気化・膨張することにより、周囲の岩石を破壊して、溶岩、破片状の固体物質、火山ガス、またはそれらと火山ガスの混合物が、急激に地表に噴出する現象のこと。多くの場合空振を伴う。 | |
備考 |
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△ |
爆発的噴火 | 破片状の固体物質を放出する噴火のこと。 | |
備考 | 気象庁では、桜島や霧島山などにおいて、「爆発」と同じ意味で使用してきたが、学術的な定義と異なるため、「爆発」と同じ意味では使用しない。 | ||
水蒸気噴火 | 火山の地下にある水が加熱され、または減圧により、急激に水蒸気となって膨張することを駆動力とする噴火のこと。 | ||
備考 | 「水蒸気爆発」は原則として使用しない。 | ||
マグマ水蒸気噴火 | 地下でマグマと水が接触して、マグマの熱により水が液体から気体に変わり急激に膨張することを駆動力とする噴火のこと。 溶岩流と湖水や海水などの、地表の水との接触によっても良く似た現象が起こる。 |
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備考 | 「マグマ水蒸気爆発」は原則として使用しない。 | ||
マグマ噴火 | マグマが放出される噴火のこと。 | ||
噴火が発生(した) | 噴火の発生を観測した場合や噴火の発生をほぼ確実に観測できていると考えられる場合に使用する。 | ||
備考 | 「噴火した」を用いることもある。「噴火を観測(した)」は原則として使用しない。 | ||
噴火したもよう | 噴火が発生したと推定される場合に使用する(連続噴火継続時に著しい噴煙の上昇等があった場合も含む)。 | ||
連続(的)噴火 | 「連続的に継続している噴火」の略称のこと。 噴火が発生した後、概ね30分以上継続して噴火(有色噴煙を噴出)していること。 ただし、桜島については、噴煙の高さが火口の縁から概ね1,000m以上の有色噴煙を伴う噴火が継続した場合のことをいう。 |
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連続噴火継続 | 噴火に関する火山観測報で使用する用語。 噴火が発生した後、概ね30分以上継続して噴火(有色噴煙を噴出)していること。連続噴火が継続している場合、6時間おきに噴火に関する火山観測報を発表し、噴火が継続していることをお知らせする。 |
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連続噴火が継続しているもよう | 噴火に関する火山観測報で使用する用語。 噴火が発生した後、視界不良等のため噴煙の状況が確認できなくなった場合、または噴火が推定される場合に、地震計等の観測データから噴火が概ね30分以上継続していると推定できること。 |
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連続噴火停止 | 噴火に関する火山観測報で使用する用語。 連続噴火が停止し、概ね30分以上噴火の発生(有色噴煙の噴出)がないこと。 |
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連続噴火は停止したもよう | 噴火に関する火山観測報で使用する用語。 連続噴火が発生し、視界不良等で噴煙が確認できない場合に、地震計等の観測データから、連続噴火停止と推定されたこと。 |
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噴火多発 | 噴火に関する火山観測報で使用する用語。 1時間当たり、噴火が概ね3回以上発生している状況の場合に使用する。この場合、噴火に関する火山観測報では、6時間おきに1時間ごとの噴火回数を取りまとめて発表する。 |