地震防災対策強化地域判定会会長会見(定例)
報道発表日
平成13年11月26日
本文
第191回地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会記者レクコメント
最近の東海地域とその周辺の地震・地殻活動
東海地域においては、本年に入りスラブ内の地震活動はやや多い状態が続いていましたが、最近は少し落ち着いてきました。
駿河湾及びその西岸域の地殻内の地震活動については、活動の低い状態が継続していましたが、最近はやや増加の傾向が認められます。
また、東海地域及び周辺の地殻変動には、国土地理院の観測によれば長期的には引き続き変化が認められますが最近はやや鈍化したようにも見えます。
地殻変動に関しては東海地震に直ちに結びつくような変化は観測されていません。
(解説)
先月と違うところは、3月から東海地域西部周辺で続いている国土地理院のGPS観測による地殻変動は、最近はやや鈍化したようにも見えるという点です。この地域について他の手法でも変化がないか調査した結果、特に対応するような変化は認められませんでした。気象庁の体積歪計などにも東海地震に結びつくような地殻変動は観測されていません。今後も引き続き注意深く監視を続ける必要があります。
問い合わせ先
地震火山部 地震予知情報課
電話:03-3212-8341 (内線)4576
関連資料
- 1.フィリピン海プレート内部の地震活動の評価[PDF形式:68KB]
- 2.地殻内の地震活動の評価[PDF形式:65KB]
- 3.地殻変動の評価[PDF形式:87KB]
- 4.東海・南関東地域の地震活動(2001年10月)[PDF形式:173KB]
- 5.東海・南関東地域の地震活動(2001年11月)[PDF形式:137KB]
[地震防災対策強化地域判定会委員打合せ会では、気象庁のほか国土地理院、独立行政法人防災科学技術研究所、独立行政法人産業技術総合研究所の資料を用いて議論が行われています。また、気象庁の地震活動資料には、防災科学技術研究所や大学等関係機関のデータも使われています。]