札幌管区気象台長からのメッセージ

令和8年4月に札幌管区気象台長に就任した、酒井 喜敏(さかい よしとし)です。
札幌管区気象台は、北海道全域の気象、海洋、地震、火山などの観測、予報・警報や情報の発表を行うとともに、関係機関と連携して防災・減災へ取り組んでいます。北海道内には、札幌管区気象台の他、函館、旭川、室蘭、釧路、網走、稚内の6か所の地方気象台、及び、帯広測候所と新千歳航空測候所があり、各官署が地域と役割を分担しながら業務を行っています。
近年、全国各地で毎年のように台風や線状降水帯などによる大雨、暴風などの災害が発生しています。北海道においても、昨年9月には初めて線状降水帯の発生、今年の1月には札幌市内で記録的な大雪が観測されました。
気象だけでなく地震火山においても災害は懸念されております。地震については昨年7月にはカムチャツカ半島東方沖の地震により北海道沿岸に津波警報を発表し、同年12月には青森県東方沖の地震により「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を運用開始後初めて発表しました。火山に目を向けると、昨年9月に雌阿寒岳の噴火警戒レベルを1から2に引き上げ、実際に2018年以来の噴火も発生しました。活発な火山活動は現在も継続しております。
一方で、北海道の雄大で美しい景観、豊かな自然は、地球の営みの中で育まれてきたものです。火山の噴火は肥沃な土壌を作り、美しい景観、温泉などの恵みをもたらし、大雨による洪水は、石狩平野、上川盆地、十勝平野など、人の住みやすい平らな土地を作りました。このように、自然の災害と恵みは表裏一体の面があります。
札幌管区気象台では、大雨、台風、大雪、暴風雪、地震・津波、火山噴火などのさまざまな自然災害から北海道の皆さんを守るため、このような自然現象を日夜監視し、的確な防災行動につながる情報を発信するとともに、日頃から防災に関する備えや心の準備をしていただけるような取り組みを進めています。
自然の恵みを存分に享受しながら、いざというときに自ら命を守る行動がとれるよう、皆さん一人ひとりが日頃からの備えや心の準備をしていただきますようお願いいたします。
令和8年4月 札幌管区気象台長 酒井 喜敏(さかい よしとし)
