山梨県の気候は、「太平洋側の気候」に属しており、夏は高温多湿である一方、冬は晴れて乾燥する特徴があります。また、周囲を山に囲まれ海から離れているため、甲府盆地を中心に降水量は比較的少なく、気温の年較差と日較差が大きい「内陸性の気候」の特徴もみられます。
山梨県のほぼ中央に位置する甲府盆地は、年間の降水量の平年値が約1200mmと全国的にみても比較的少ない地域となっています。しかし、富士五湖や峡南地域では年間の降水量の平年値が2000mmを超えるところがあり、山梨県は少雨地域と多雨地域が混在しています。また、甲府盆地や八ヶ岳山麓は、年間の日照時間の平年値が2200時間を超えるところがあり、全国的にみても日照時間の多い地域となっています。甲府における全天日射量の年平均値は14.6MJ/m2 であり、甲府盆地は全国的に見て日射量の多い地域となっています。
山梨県の気候
このページでは、山梨県の気候について掲載しています。
※山梨県の気候や気象観測の統計に関する事項は気候・気象観測統計のページをご参照ください。
山梨県の気候概要
気温
山梨県の平均気温はおおむね標高によって決まり、甲府や勝沼など甲府盆地の年平均気温は14~15℃です。一方、標高992mの山中など富士五湖の年平均気温は9~11℃と甲府盆地との気温差が大きいことが特徴です。甲府では、猛暑日(日最高気温が35℃以上の日)と冬日(日最低気温が0℃未満の日)の年平年値は、それぞれ16.9日と64.1日となっており、甲府盆地では夏の暑さと冬の寒さはともに厳しいという特徴があります。
◆甲府の気温のこれまでの変化 甲府の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら上昇しています。
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降水量
甲府盆地は周囲を山に囲まれているため、台風、低気圧、前線などの影響を受けにくい時もあり、年間の降水量は、約1100㎜と県内では少なくなっています。一方山中や南部では、南から流れ込む暖かく湿った空気の影響を受けやすいため、年間の降水量は2200㎜を超えて甲府盆地の2倍強に達しており、年間降水量の少ない地域と多い地域が混在していることが特徴です。
◆山梨県の降水のこれまでの変化
甲府の年降水量は減少傾向が現れており、無降水日数(日降水量1mm未満の日)の年間日数は増加傾向が現れています。山梨県のアメダス観測地点で見ると、1時間降水量30mm以上や3時間80mm以上の極端な大雨の年間発生回数には、変化傾向は確認できません。
◆山梨県の雪
山梨県の冬は晴れる日が多く、八ヶ岳方面や西側の山沿い地域を除けば冬型の気圧配置による雪はまれですが、南岸低気圧の影響で大雪となることがあります。1cm以上の雪の降った日数の年平年値は、甲府で3.4日、河口湖で13.8日となっており、富士五湖地域では甲府盆地よりも雪が積もりやすい特徴があります。日照時間
年間の日照時間は、甲府盆地の甲府や勝沼、八ヶ岳山麓の大泉で2200時間を超えており、全国的にみても日照時間の多い地域となっています。一方、赤石山脈が連なる山々に囲まれた南部では日差しが遮られ、また、東部・富士五湖は北東からの湿った空気の影響を受けて雲が広がりやすいなど、甲府盆地と比べて年間の日照時間がやや少ない地域もあります。 |
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