日本沿岸の月平均潮位の変動

2026年9月24日 気象庁発表
(次回発表予定 2026年10月20日)

診断(2026年8月)

2026年8月の月平均潮位は、北陸地方の沿岸および沖縄本島地方ではやや高く、西日本の沿岸および大東島地方ではやや~かなり高くなり、種子島では甚だ高くなった一方、 三宅島ではかなり低く、東海地方の沿岸ではやや低い状態でした。
その他の地方の沿岸は、ほぼ例年並でした。
月平均潮位偏差分布

2026年8月 月平均潮位偏差分布


月平均潮位偏差とは、最近5年間の月平均値からの差で、正(負)の値は最近5年間の月平均値より高い(低い)ことを示しています。偏差は、図の下方にあるスケールと同じ色で分類されています。

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響により、▲で示した地点は診断での利用を休止しています。詳しくは、「潮位観測施設への平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震の影響」をご覧ください。

令和6年(2024年)能登半島地震の影響により、■で示した地点は診断での利用を休止しています。

所管機関が気象庁から、下関は国土交通省港湾局へ、銚子漁港は千葉県へ変更になりましたが、診断への利用を継続しています。

偏差をΔHとすると、ΔHの分類は以下のとおりです。


甚だ高い +20 ≤ ΔH  
かなり高い +10 ≤ ΔH < +20
やや高い +5 ≤ ΔH < +10
例年並 -5 ≤ ΔH < +5
やや低い -10 ≤ ΔH < -5
かなり低い -20 ≤ ΔH < -10
甚だ低い ΔH < -20

解説

沖縄本島地方、大東島地方では、2026年8月の月平均海面気圧は、最近5年間の同月の平均に比べ、約5hPa程度低くなりました。
北陸地方から西日本日本海側にかけての沿岸では、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ高い状態でした。
西日本太平洋側の沿岸では、黒潮が接近・接岸したことや黒潮から分かれた暖水が流れ込んだ影響もあり、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ高い状態でした。
大東島地方では、上旬は周辺に暖水域があり、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ高くなりました。
三宅島では、上旬および下旬は黒潮が南を流れており、周辺に冷水域がありました。また、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ低い状態でした。
東海地方の沿岸では、月を通して冷水渦や冷水域が見られ、月平均表層水温が最近5年間の同月の平均と比べ低い状態でした。
これらのことから、月平均潮位が北陸地方の沿岸および沖縄本島地方ではやや高く、西日本の沿岸および大東島地方ではやや~かなり高くなり、種子島では甚だ高くなった一方、三宅島ではかなり低く、東海地方の沿岸ではやや低い状態になったものと考えられます。

(参考情報:月平均表層水温の偏差、月平均海面気圧の偏差)

なお、このページにおける偏差は、潮位、水温、海面気圧、地盤上下変動量(検潮所周辺の国土地理院のGPS観測データをもとに気象庁で計算した推定値)と最近5年間(2021~2025年)のデータの平均値との差としています。 また、月平均潮位偏差の各地点の値は潮汐概況に掲載しています。
(参考情報:潮汐概況)

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