海洋気象観測船による観測(令和7年8月14日~8月15日)

令和7年8月20日 気象庁発表

観測結果

気象庁の海洋気象観測船「啓風丸」は、8月14日~8月15日にかけて、図1の東経136度に沿った航路で黒潮の観測を実施しました。

図1の黒い矢印は、観測船が観測した海流の速さと向きを表しています。最も強い黒潮の流れは、B点(北緯32.5度、2.8ノット)で観測されました。

図1のA点からC点では、海洋内部の水温観測をしており、その結果を図2に示しています。黒潮の強い流れが観測された海域(B点付近)では、図3でも示されるとおり水温の水平勾配が大きくなっています。

海流

図1 海洋気象観測船「啓風丸」が観測した海流(令和7年8月14日~8月15日)

青色の実線は「啓風丸」の航路、黒い矢印は海流の速さと向きを表します。
青い太破線は気象庁の数値モデル等による解析結果をもとにした8月15日頃の黒潮の位置を示します。​

水温

図2 水温の深さ方向の分布

令和7年8月14日~8月15日の観測結果を示します。図中のA~Cの記号は図1に対応します。


水温

図3 黒潮域の深さ400mの水温分布図(令和7年8月15日)

日別表層水温(海洋の健康診断表)による水温分布図に加筆
https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/data/db/kaikyo/daily/t100_HQ.html
海洋大循環モデルとデータ同化による算出結果を示します。
図中の青実線は図2で示した分布図の位置を示します。
図中の記号は図1に対応します。

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