オホーツク海の海氷分布(月概況)

平成22年6月7日発表
気象庁 地球環境・海洋部

診断(2010年5月)

5月は4月から引き続きオホーツク海北部で平年より海氷域が広く、オホーツク海全域の海氷域面積も平年より大きく経過しました。また、5月末現在、サハリン東海上の海氷の融解はやや遅れています。

海氷分布図(オホーツク海全体) 海氷分布図(北海道周辺)
5月31日
4月30日の海氷分布図
4月30日
5月5日の海氷分布図
5月5日
5月10日の海氷分布図
5月10日
5月15日の海氷分布図
5月15日
5月20日の海氷分布図
5月20日
5月25日の海氷分布図
5月25日
5月31日の海氷分布図
5月31日

オホーツク海の海氷分布の経過(2010年5月)
赤線は平年(1971~2000年の平均)の海氷縁です。
下段の分布図の上にカーソルを置くと、上段に拡大図が表示されます。

解説

オホーツク海全体の海氷の状況

5月は4月から引き続きオホーツク海北部で平年より海氷域が広く、オホーツク海全域の海氷域面積も平年より大きく経過しました。また、5月末現在、オホーツク海の海氷域の南端は北緯51度付近となり、サハリン東海上の海氷の融解はやや遅れています。

 今シーズン(2009年12月~2010年5月)のオホーツク海の海氷域面積は、2月までは平年より小さく経過しましたが、3月以降は概ね平年並又は平年より大きく経過しました。12月から2月までは、オホーツク海で西高東低の気圧配置が長続きせず、オホーツク海北部を中心に北寄りの風が持続しなかったため、平年より気温が高く、平年に比べ海氷域の拡大が進みませんでした。3月以降は逆にオホーツク海北部を中心に平年より気温が低くなったため、海氷域は平年並又は平年より広い状態が続きました。

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