データについて
「海面水温の将来予測(日本近海)」で使用している海域平均海面水温データは、日本域海洋予測データ(外部リンク)に基づいています。気象研究所で開発された海洋モデルを用い、大気外力には、大気モデルとして4つのモデルを、シナリオとしてIPCC第5次評価報告書でも用いられたRCP2.6(パリ目標である、2100年頃の気温上昇を工業改善と比べて2℃未満に抑えることを目指す想定)及びRCP8.5シナリオ(追加的な温室効果ガス削減対策を取らない想定)を選定し、予測計算をしました。予測結果は4つのモデルの結果を用いたアンサンブルに基づいています。「海面水温の将来予測(日本近海)」では、日本の気候変動2025に倣い、RCP2.6シナリオを「2℃上昇シナリオ」、RCP8.5シナリオを「4℃上昇シナリオ」と表記しています。詳細は、日本の気候変動2025の「付録A.2.2 海洋モデルによる予測」をご覧ください。
海面水温の将来予測(日本近海)の不確実性の目安について
モデルによる将来予測には「不確実性」が必ず含まれています。その主な要因として以下のものが挙げられます。
- 現実と予測に使用したシナリオとの差
- 現実とモデルの表現の差
- 日~10年以上の規模で周期的に変化する自然変動
そのため、将来予測の結果を理解するうえで、データの不確実性について理解していくことは非常に重要になります。「海面水温の将来予測(日本近海)」では、不確実性の幅は、日本の気候変動2025でも用いられたWakamatsu et al.(2017)に基づいた統計的手法で評価しています。「海面水温の将来予測(日本近海)」での各信頼度水準と解説文中での表記との対応は、以下の表の通りです。
| 信頼度水準 | 解説文中での表記 |
|---|---|
| 99%以上で有意 | 上昇(下降)すると予測される |
| 95%以上で有意 | 上昇(下降)傾向が現れると予測される |
| 90%以上で有意 | 上昇(下降)するとみられると予測される |
| 90%未満 | 予測結果に明確な変化傾向はみられない |
参考文献
Wakamatsu, S., K. Oshio, K. Ishihara, H. Murai, T. Nakashima and T. Inoue, 2017: Estimating regional climate change uncertainty in Japan at the end of the 21st century with mixture distribution. Hydrological Research Letters. 11, 65 – 71, https://doi.org/10.3178/hrl.11.65.
