全球の海面水温の変動(2026年4月)
令和8年5月15日気象庁発表
令和8年5月15日気象庁発表
- 太平洋赤道域の海面水温は、ほぼ全域で正偏差となり、東経150度~日付変更線にかけては顕著な正偏差となりました。NINO.3海域の月平均海面水温偏差及び基準値との差はともに+0.7℃でした。
- 北太平洋では、西部の15~30°Nで負偏差となったほかは概ね正偏差で、中緯度帯の西部~中部と亜熱帯の中部~東部では顕著な正偏差となりました。
- 南太平洋では、東部の10~20°Sと40°S付近 で負偏差となったほかは概ね正偏差で、顕著な正偏差のところも多くなりました。
- インド洋では、中部~東部の南緯20度帯で負偏差となったほかは正偏差となり、顕著な正偏差のところも多くなりました。
- 北大西洋では、北緯30度付近では西部で顕著な正偏差、東部で負偏差、北緯40~60度では西部で顕著な負偏差、東部で顕著な正偏差となりました。
- 南大西洋では、広い範囲で顕著な正偏差となりました。

全球海面水温平年偏差の分布
2026年4月の全球海面水温平年偏差の分布(平年
値は1991年〜2020年)。等値線の間隔は0.5℃。
全球の海面水温の最近の傾向
北太平洋では、2010年代後半はおおむね正の太平洋十年規模振動(PDO)時に見られる海面水温偏差パターン(北太平洋中央部付近で負偏差、北米沿岸などで正偏差)が続いていましたが、2020年頃からは北太平洋中央部付近で正偏差が続いているなど、負のPDO時のパターンが見られています。
全球平均海面水温は、長期的な昇温傾向が持続しています(海面水温の長期変化傾向(全球平均))。
顕著な現象とは
全球の海面水温の診断にあたっては、海面水温平年偏差を標準偏差で規格化して(規格化海面水温偏差)、+1を上回る正偏差(高温)、−1を下回る負偏差(低温)を顕著な現象として主に記述しています。ただし、ある程度の大きさ(数1000km以上)を持つ空間パターンを対象にしています。