ホームページをご覧のみなさま、こんにちは。彦根地方気象台の防災情報係です。
みなさまは5月、天気と聞いて、何を思い起こしますでしょうか?おそらく、五月晴れや五月雨、あるいはメイストームなどの語が主に浮かんでくるかもと思います。
五月晴れ(さつきばれ)という言葉は、本来旧暦の五月、現在の6月半ばから7月半ばの梅雨時期の晴れ間をいう言葉でした。しかし時が経つにつれて新暦5月の晴れの意味でも使われるようになったということです。
一方で五月雨(さみだれ)は、旧暦五月に降る長雨、つまり梅雨を表します。断続的に長く続く雨、転じて、物事を断続的に行うさまを「五月雨式」のように表現します。他には奥の細道で五月雨を詠った松尾芭蕉の句、「五月雨を 集めて早し 最上川」が有名ですね。
また5月のことを英語でMayということから、5月に現れて日本海や北日本付近で急激に発達して台風並みの大雨や暴風をもたらす低気圧を春の嵐「メイストーム」といいます。ちなみにこの語は和製英語です。今年も大型連休に北日本を直撃し、この時期としては強い寒気が流れ込んでいたこともあって、北海道旭川市で5月としては21年ぶりの積雪を観測しました。
彦根地方気象台の観測データによれば、5月の日最高気温の月平均の平年値※では22.6℃、同じく日最低気温では13.5℃と、人にとって比較的過ごしやすい気温になっています。また平均相対湿度の年平年値は74%であり、5月は年間でも4月に次いで低い71%となっています。なので5月は梅雨時期のじめじめとした80%近い湿度に比べると、気温が高くないこともあって蒸し暑くなく相対的にからっとしていて快適です。
また直近の2017年5月から2026年5月前半までの10年間における5月の、6時~18時が晴れ(晴れ及び快晴)の日を選んで、その時間内の最大風速の平均を計算したところ、およそ毎秒5.0 m、木の葉や小枝が揺れる程度の風であることがわかりました。
左図は今年5月5日の地上天気図です。滋賀県は移動性の高気圧に覆われて、彦根でも晴れていました。1日を通じて穏やかに風が吹いていて、さわやかな一日でした。五月晴れの日の典型的な例と言えます。
初夏の薫風(くんぷう)の下、五月晴れの気持ちの良い日に、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
※平年値(1991年~2020年)
令和8年5月
彦根地方気象台
防災情報係

















