全天日射量と下向き赤外放射量の経年変化

令和3年6月10日更新(年1回更新)

診断

全天日射量の経年変化

世界の多くの地域における全天日射量は、1960年頃から1980年代後半まで減少し、1980年代後半から2000年頃まで急速に増加し、 その後は大きな変化が見られないという傾向が報告されている(Ohmura A., 2009 *1)。 日本における変化傾向(国内5地点平均)によると、1970年代後半から1990 年頃にかけて減少し、 1990年頃から2000年代初めにかけて増加し、その後は大きな変化は見られない。 これは、前述の世界的な傾向とほぼ整合している。

全天日射量の経年変化

全天日射量の経年変化

国内5地点(札幌、つくば、福岡、石垣島、南鳥島)で平均した全天日射量(直達日射と散乱日射の和)の 年平年値(黒線)及び5年移動平均値(赤線)。
年平均値は、日合計値の観測日数が20日以上である月の月平均値の平均を示す。2010年3月(つくばのみ1987年12月)以前は 全天日射計による全天日射量を使用し、2010年4月(つくばのみ1988年1月)以後は直達日射計と散乱日射計から算出した 全天日射量を使用している。 2019年の平均値は、障害に伴う欠測のため、札幌の9月の月平均値を用いずに算出した。 2020年の平均値は、観測所の移転に伴い札幌の月平均値が2か月間(2020年11月、12月)欠測となったため、算出していない。 2018年の移動平均値については、2016年から2019年までの4年平均値を表示している。 なお、2020年の平均値及び2018年の移動平均値については、観測所移転後の解析結果を踏まえ、今後反映させる予定である。


下向き赤外放射量の経年変化

日本における下向き赤外放射量については、1990年代初めからつくばにおいて研究観測が行われている。 この観測データを用いて長期変化傾向を解析すると、1993~2020年の期間に 1年当たり約0.3W/m2の割合で増加している。 これは、全世界の基準地上放射観測網(BSRN)20観測地点の解析結果 (1992~2009年において、年0.3W/m2の割合で増加)と整合している(WCRP,2010*2)。

下向き赤外放射量の経年変化

下向き赤外放射量の経年変化

つくばにおける下向き赤外放射量の年平均値(黒線)及び5年移動平均値(赤線)。



参考文献


関連情報


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