世界の異常気象速報(臨時)


世界の異常気象や気象災害のうち、顕著な事例について、その状況等を速報としてまとめた情報です。

過去に発表した情報は、以下のページからご覧になれます。
南米北西部の大雨について
発表日平成29年4月4日
概要 南米北西部では今年初めから大雨が続いており、3月には各地で大雨による災害が発生した。コロンビア政府は、モコア市で3月31日に大雨による大規模な土砂災害が発生し、この災害により262人が死亡したと発表した※1。また、ペルー政府は、同国では大雨による災害により、昨年12月から今年3月31日までに101人が死亡したと発表した※2
(参考)
※1 コロンビア政府4月3日発表; http://portal.gestiondelriesgo.gov.co/Paginas/Noticias/2017/Afectados-en-Mocoa-ya-empiezan-a-recibir-asistencia-humanitaria.aspx
※2 ペルー政府4月1日発表; https://www.indeci.gob.pe/objetos/alerta/MjYxNg==//20170401154732.pdf
気象実況
(分布図)
気象実況分布図_01
降水量平年比分布図(3月1日~4月3日の34日間)
単位パーセント。各国気象局の通報に基づき、気象庁で作成。
○印は気象実況(時系列図)で降水量のグラフを示した地点、×印は3月31日に土砂災害が発生したコロンビアのモコア市の場所、黒点はこの図の描画に用いた観測地点を示す。この期間の降水量は、平年に比べて多いところでコロンビアでは2倍、ペルー西部の太平洋沿岸域では5倍を超えた。
気象実況
(時系列図)
気象実況時系列図_01
気象実況時系列図_02
コロンビア南西部のイピアレス及びペルー北西部のピウラの降水量時系列図
水色の棒グラフ:日降水量*(左目盛り)、青線:積算降水量(右目盛り)、赤線:3月の月降水量平年値(右目盛り)を示す。単位mm。各国気象局の通報に基づき、気象庁で作成。
*00UTC(協定世界時)を区切りとする24時間で、日降水量を計算している。
3月31日に大規模な土砂災害が発生したコロンビアのモコア市から西南西に約90キロメートル離れたイピアレスでは、3月の積算降水量が160mmを越え、3月の平年値(96.4mm)と比べて約1.7倍となった。また、ペルーのピウラでは3月の積算降水量が580mmを超え、3月の平年値(42.4mm)と比べて約14倍となった。
見通し コロンビア気象局が4月2日に発表した情報によると、4月8日まで洪水の発生に注意を促している。また、ペルー気象局が3月31日に発表した情報によると、同国北部では4月4日にかけてまとまった雨が降る可能性が予測されている。
(参考) 両気象局が発表している気象情報は以下のURLで見ることができる。
コロンビア気象局:http://www.ideam.gov.co/web/pronosticos-y-alertas/alertas
ペルー気象局:https://www.senamhi.gob.pe/?p=0140&tip_alert=26

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