世界の年ごとの異常気象 ------------------ 対象期間:

この資料は1981~2010年の観測値による平年値に基づいて作成されたものです。

主な天候の特徴・気象災害

天候の特徴気象災害

概況

 年平均気温は、シベリア、中国東部~ヨーロッパ東部、アフリカ、アラスカ~カナダ西部、北米北東部、南米北部・南部、オーストラリアなどで平年より高く、中国北東部周辺、インド北部、ヨーロッパ西部、カナダ中部~米国中部、ペルーなどで平年より気温が低かった。東日本~中国中部、ヨーロッパ北部、モーリシャス~マダガスカル、ブラジル東部、オーストラリアで異常高温となる月が多く、ヨーロッパ西部で異常低温となる月が多かった。
 年降水量は、東シベリア~中国北東部、中央シベリア南部~中央アジア、インド、東南アジア、アラスカ、米国北部~南東部、中米、オーストラリア北西部などで平年より多く、アフリカ北西部、米国西部、南米南部、オーストラリア中部などで平年より少なかった。ヨーロッパ東部~中部、カナダ南部~米国南東部では異常多雨となる月が多く、東日本及び西日本、米国北西部、ブラジル東部は異常少雨となる月が多かった。
 2013年に発生した主な異常気象・気象災害は以下のとおり。気象災害の記述は米国国際開発庁海外災害援助局とルーベンカトリック大学災害疫学研究所(ベルギー)の災害データベース(EM-DAT)や各国の政府機関・国連機関の発表等に基づいている。

異常気象の種類地域概況
1洪水(7~9月)東シベリア南部
  • アムール川流域では7月以降、広い範囲で平年よりも雨が多く、中流・下流域で洪水が発生した。ロシア極東域で1万4千の家屋、総延長1600kmに及ぶ道路や170以上の橋が洪水の影響を受け、アムール川下流のコムソモリスク・ナ・アムーレでは680棟以上の家屋が浸水し、約2700人が避難した。
2高温(3、7~8月)東日本~中国中部
  • 東日本~中国中部にかけて、3、7~8月は異常高温となった。
  • 東京都の東京:3月の月平均気温12.1℃(平年差+2.7℃)。
  • 福岡県の福岡:7~8月の2か月平均気温30.0℃(平年差+2.3℃)。
  • 中国ホーナン(河南)省のチェンチョウ(鄭州):7~8月の2か月平均気温29.6℃(平年差+3.1℃)。
  • 上海市のシージャーホゥエイ(徐家匯)では、8月7日に統計開始(1872年)以降で最も高い気温(40.8℃)を記録した(中国気象局)。また、高知県の江川崎では8月12日に最高気温が41.0℃となり、我が国の日最高気温の記録を更新した。
3少雨(3、5月)東日本及び西日本
  • 東日本及び西日本では、3、5月に異常少雨となった。
  • 宮崎県の宮崎:3月の月降水量49.5mm(平年比27%)、5月の月降水量67.0mm(平年比28%)。
  • 東日本太平洋側・西日本太平洋側では、5月の月降水量は、統計開始の1946年以降で最も少なかった。
4台風(11月)フィリピン
  • フィリピンでは台風第30号により、1200万人以上が影響を受け、6200人以上が死亡し、1700人以上が行方不明と伝えられた。
5大雨(9~10月)インドシナ半島
  • 大雨による洪水の影響で、カンボジアで14万人以上が避難し、180人以上が死亡、タイでは、70人以上、ベトナムでは40人以上が死亡したと伝えられた。
6大雨(6月)インド・ネパール
  • 大雨による洪水や地すべりの影響で、インド北部のウッタラカンド州を中心に600人以上が死亡し、5700人以上が死亡と推定され、また、ネパールでは50人以上が死亡したと伝えられた。
7大雨(8月)パキスタン・アフガニスタン
  • パキスタンでは大雨による洪水により149万人が影響を受け、230人以上が死亡し、また、アフガニスタンでは60人以上が死亡したと伝えられた。
8高温(5~6、8~9月)ヨーロッパ北部
  • ヨーロッパ北部では、5~6、8~9月に異常高温となった。
  • ノルウェー北部のバルデ:5~6月の2か月平均気温7.9℃(平年差+3.1℃)、8~9月の2か月平均気温11.3℃(平年差+3.0℃)。
9低温(3~6月)ヨーロッパ西部
  • ヨーロッパ西部では、3~6月に異常低温となった。
  • フランスのラアーグ岬:3~6月の4か月平均気温9.6℃(平年差−1.8℃)。
10多雨(1~3、5~6月)ヨーロッパ東部~中部
  • ヨーロッパ東部~中部では、1~3、5~6月に異常多雨となった。
  • クロアチアのザグレブ:1~3月の3か月降水量379mm(平年比247%)。
  • チェコのプラハ:5~6月の月降水量347mm(平年比265%)。
11サイクロン(11月)ソマリア
  • サイクロン「Three」の影響により、100人以上が死亡し、数百人が行方不明と伝えられた。
12大雨(1月)ジンバブエ・モザンビーク
  • モザンビークでは、1週間以上続いた大雨による洪水の影響で110人以上が死亡し、ジンバブエでは洪水により120人以上が死亡したと伝えられた。
13高温(9~12月)モーリシャス~マダガスカル
  • モーリシャス~マダガスカルでは、9~12月に異常高温となった。
  • モーリシャスのアガレーガ諸島:9~12月の4か月平均気温27.4℃(平年差+0.7℃)。
14多雨(1、4~6、10月)カナダ南部~米国南東部
  • カナダ南部~米国南東部では、1、4~6、10月に異常多雨となった。
  • 米国ウィスコンシン州のマディソン:1月の月降水量73mm(平年比217%)、4~6月の3か月降水量591mm(平年比198%)。
  • 米国オハイオ州のシンシナティ:10月の月降水量144mm(平年比183%)。
15少雨(11~12月)米国北西部及びその周辺
  • 米国北西部及びその周辺では、11~12月に異常少雨となった。
  • 米国カリフォルニア州のユーリカ:11~12月の2か月降水量47mm(平年比14%)。
16ハリケーン(9月)メキシコ
  • メキシコでは2つのハリケーン「Manuel」と「Ingrid」がそれぞれ太平洋側、大西洋側からほぼ同時に接近・上陸した影響で、130人以上が死亡し、50人以上が行方不明と伝えられた。
17高温(1~4、6月)・少雨(2~3月)ブラジル東部
  • ブラジル東部では、1~4、6月に異常高温、2~3月に異常少雨となった。
  • ブラジル東部のレンソイス:1~4月の4か月平均気温26.8℃(平年差+1.8℃)、6月の月平均気温23.1℃(平年差+1.8℃)。
  • ブラジル東部のパトス:2~3月の2か月降水量37mm(平年比11%)。
18高温(1、3~4、7~10月)オーストラリア
  • オーストラリアでは、ほぼ年を通して気温が高く、1、3~4、7~10月に異常高温となった。
  • オーストラリア南部のユークラ:1月の月平均気温23.3℃(平年差+2.4℃)、3~4月の2か月平均気温21.3℃(平年差+2.2℃)、7~10月の4か月平均気温16.7℃(平年差+2.4℃)。
  • オーストラリアの1月の月平均気温は、統計を開始した1910年以降で最も高くなり、オーストラリア中部のムーンバでは、1月12日に49.6℃を記録した。また、9月の月平均気温及び12~2、9~11月の3か月平均気温が1910年以降で最も高くなった(オーストラリア気象局)。
年平均気温偏差規格化階級分布図

年平均気温偏差規格化階級分布図

年降水量平年比階級分布図

年降水量平年比階級分布図


異常高温・異常低温出現頻度分布図

異常高温・異常低温出現頻度分布図

異常多雨・異常少雨出現頻度分布図

異常多雨・異常少雨出現頻度分布図

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