日本の月の天候 ------------------ 対象期間:

2019年(令和元年)9月の特徴

○気温は、北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美では高かった

 暖かい空気が入りやすかったことや、北・東日本を中心に高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、全国的に気温が高く、北・東・西日本でかなり高かった。

○複数の台風の影響により、各地で大荒れ

 複数の台風の影響により、各地で大荒れとなった。特に8日から9日にかけては、台風第15号の影響により、東日本太平洋側を中心に記録的な暴風となり、千葉県などで甚大な災害が発生した。

○日照時間は北日本と東日本日本海側でかなり多く、降水量は北日本太平洋側と東日本日本海側でかなり少なかった

 北・東日本を中心に高気圧に覆われて晴れた日が多かったため、北日本と東日本日本海側では日照時間がかなり多く、北日本太平洋側と東日本日本海側では降水量がかなり少なかった。

○沖縄・奄美では日照時間がかなり少なかった

 沖縄・奄美では、湿った空気や台風の影響により降水量が多く、日照時間はかなり少なかった。

概況

地域平均気温経過図

地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図

 全国的に暖かい空気が入りやすく、北・東日本を中心に高気圧に覆われて晴れた日が多かった。このため、気温は北・東・西日本でかなり高く、月の前半を中心に厳しい残暑となった。また、北日本と東日本日本海側で日照時間がかなり多く、北日本太平洋側と東日本日本海側では降水量がかなり少なかった。沖縄・奄美では、暖かく湿った空気や複数の台風の影響で曇りや雨の日が多かったため、降水量が多く、日照時間はかなり少なかった。

 9月は複数の台風が日本に接近または上陸・通過した。5日には台風第13号が沖縄地方を通過し、沖縄・奄美では暴風による災害が発生した。8日から9日にかけては、強い勢力のまま関東地方に上陸した台風第15号の影響で、東日本太平洋側を中心に記録的な暴風を観測するなど大雨や大荒れとなり、千葉県などで甚大な災害が発生した。20日から22日にかけては、台風第17号が沖縄地方を通過後、対馬海峡を通って、23日には日本海で温帯低気圧に変わった。その後、24日にかけて北海道付近を通過した。この影響で、20日から24日にかけて、北・西日本と沖縄・奄美を中心に、大雨や大荒れとなった所があった。また、30日には台風第18号が先島諸島に接近し、大荒れとなった。

平均気温:北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美で高かった。

降水量:北日本太平洋側と東日本日本海側でかなり少なく、北日本日本海側と東・西日本太平洋側で少なかった。一方、沖縄・奄美で多かった。西日本日本海側では平年並だった。

日照時間:北日本と東日本日本海側でかなり多く、東・西日本太平洋側で多かった。一方、沖縄・奄美でかなり少なかった。西日本日本海側では平年並だった。

月TRS分布図 旬別RS経過図
月平均気温平年偏差、月降水量平年比、月間日照時間平年比の分布図 地域平均旬降水量平年比、旬間日照時間平年比の経過図

天候経過


    上旬

     北・東・西日本では、高気圧に覆われて晴れた日が多かった。また、南から暖かい空気が入りやすかったことから気温が高く、特に6日から10日にかけては真夏日や猛暑日を観測した所が多く、厳しい残暑となった。8日から9日にかけては、台風第15号が伊豆諸島付近を北上し、強い勢力のまま9日に関東地方に上陸した。この影響で、東日本太平洋側を中心に大雨や大荒れとなった所があった。神津島(東京都)で東南東の風58.1m/s、千葉(千葉県)で南東の風57.5m/sなど、19地点(統計期間10年目以上の観測所)で最大瞬間風速の記録を更新した。このため千葉県などで広範囲に停電が発生するなど甚大な災害が発生した。沖縄・奄美は、台風第13号や南からの湿った空気の影響で曇りや雨の日が多かった。5日には台風第13号が宮古島付近を通過し、鏡原(沖縄県)で東北東の風61.2m/sと最大瞬間風速の記録を更新するなどの暴風により災害が発生した。

     旬平均気温:北・東・西日本でかなり高く、沖縄・奄美では平年並だった。

     旬降水量:北日本日本海側でかなり少なく、北日本太平洋側と東日本日本海側で少なかった。東日本太平洋側と沖縄・奄美で平年より多く、西日本では平年並だった。

     旬間日照時間:北日本でかなり多く、東日本と西日本太平洋側では多かった。沖縄・奄美は少なく、西日本日本海側では平年並だった。


    中旬

     北・東・西日本では、高気圧と低気圧が日本付近を交互に通過し、天気は数日の周期で変わった。また、高気圧や暖かい空気に覆われやすかったため、西日本を中心に晴れた日や気温の高い日が多かったが、北日本を中心に低気圧の通過後には寒気の影響を受けた所もあった。沖縄・奄美は、旬の前半は高気圧に覆われて晴れた日もあったが、旬の後半は低気圧や台風第17号の影響で曇りや雨の日が多かった。

     旬平均気温:沖縄・奄美でかなり高く、西日本で高かった。北・東日本では平年並だった。

     旬降水量:東日本日本海側でかなり少なく、北・東日本太平洋側と、西日本で少なかった。北日本日本海側と沖縄・奄美では平年並だった。

     旬間日照時間:西日本でかなり多く、東日本で多かった。一方、沖縄・奄美では少なかった。北日本は平年並だった。


    下旬

     高気圧と低気圧が日本付近を交互に通過し、天気は数日の周期で変わった。台風第17号が20日から21日にかけて沖縄地方を、22日には対馬海峡を通過し、23日に日本海で温帯低気圧に変わった。その後24日にかけて北海道付近を発達しながら通過した。この影響により、22日には美津島(長崎県)で289.0mmと日降水量の記録を更新した他、宮崎県延岡市で竜巻が発生するなど、北・西日本と沖縄・奄美を中心に大雨や大荒れとなった所があった。また、30日には台風第18号が先島諸島に接近し大荒れとなった。気温は、暖かい空気の入りやすかった北・東・西日本では、真夏日となるなど高い日が多かったが、沖縄・奄美では曇りや雨となり低い日もあった。

     旬平均気温:北・東日本でかなり高く、西日本で高かった。沖縄・奄美は平年並だった。

     旬降水量:西日本日本海側と沖縄・奄美で多かった。一方、北・西日本太平洋側と東日本では少なかった。北日本日本海側は平年並だった。

     旬間日照時間:北日本太平洋側でかなり多く、北日本日本海側と東日本太平洋側で多かった。西日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。東日本日本海側と西日本太平洋側は平年並だった。

極東循環場の特徴

      500hPa天気図:亜熱帯高気圧の日本付近への張り出しが強く、バイカル湖付近でもリッジが明瞭だったため、日本付近は本州を中心に高度が高く、暖かい空気に覆われやすかった。一方、カムチャツカの東からオホーツク海にかけて高度が低く、北日本では寒気の影響を受けた時期もあった。

      海面気圧と外向き長波放射量平年偏差:海面気圧は、北・東日本を中心に正偏差域が広がり、これらの地域では高気圧に覆われる日が多かった。一方、沖縄・奄美付近は負偏差となり、台風の影響を受ける時期があったことを示している。外向き長波放射量平年偏差は、インドネシア付近で正偏差で対流活動が不活発だった一方、フィリピンの北東海上では負偏差で対流活動が活発だった。

      850hPa気温:中国大陸から日本付近にかけて広く正偏差となった。

月平均500hPa高度・偏差分布図 月平均850hPa気温・偏差分布図
月平均500hPa高度・偏差分布図 月平均850hPa気温・偏差分布図
月平均海面更正気圧・偏差分布図 月平均外向き長波放射量(OLR)偏差分布図
月平均海面更正気圧・偏差分布図 月平均外向き長波放射量・偏差分布図

記録と台風

  • 月平均気温の高い記録
  • 岐阜 名古屋 飯田* 甲府 秩父* 上野 津 伊良湖 浜松 御前崎 静岡 三島 尾鷲 四日市 彦根 洲本* 奈良 枕崎* 父島*(*はタイ記録)

  • 月降水量の多い記録
  • 福江

  • 月降水量の少ない記録
  • 松本 敦賀 奈良

  • 月間日照時間の多い記録
  • 浦河 石廊崎

  • 月間日照時間の少ない記録
  • 宮古島

  • 台風の発生(速報値、日本時間)
  • 第13号(2日) 第14号(3日) 第15号(5日)第16号(15日) 第17号(19日) 第18号(28日)

  • 台風の接近(速報値)
  • 第13号(沖縄地方) 第15号(近畿地方、東海地方、伊豆諸島・小笠原諸島、関東甲信地方、北陸地方、東北地方) 第16号(伊豆諸島・小笠原諸島) 第17号(沖縄地方、奄美地方、九州南部、九州北部地方、四国地方、中国地方、近畿地方、北陸地方) 第18号(沖縄地方)

  • 台風の上陸(速報値、日本時間)
  • 第15号(千葉市付近9日)

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