日本の季節の天候 ------------------ 対象期間:
概況

地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図
2017/18年冬の天候の特徴をまとめると、
*全国的に寒冬だった。
日本付近に強い寒気の流れ込むことが多かったため全国的に冬の気温が低く、特に西日本は32年ぶりの寒い冬となった。
*日本海側の降雪量は西日本ではかなり多く、東日本でも多かった。
冬型の気圧配置がしばしば強まったため、冬の降雪量は西日本日本海側ではかなり多く、東日本日本海側は多かった。また、北〜西日本日本海側では発達した雪雲が日本海から盛んに流れ込んで記録的な大雪となった所があったほか、北・東日本太平洋側でも低気圧の影響で大雪の降った日があった。
*東日本太平洋側では日照時間がかなり多かった。
冬型の気圧配置が卓越したため、冬の日照時間は東日本太平洋側ではかなり多く、西日本太平洋側でも多かった。
日本付近に強い寒気の流れ込むことが多く、全国的に冬の気温が低かった。特に西日本は気温平年差が-1.2℃で、-2.1℃を記録した1985/86年の冬以降の32年間で最も寒い冬となった。
西日本を中心に寒気が流れ込む形で冬型の気圧配置がしばしば強まったため、冬の降雪量は西日本日本海側ではかなり多く、東日本日本海側でも平野部を中心に多かった。12月中・下旬は北日本や東日本日本海側を中心に、発達した低気圧やその後の強い寒気により大雪となった。1月中旬は強い寒気が流れ込んで北陸地方を中心に大雪に見舞われ、新潟(新潟県)では8年ぶりに積雪が80cmに達した。1月下旬は、本州の南岸を発達しながら通過した低気圧により東京(東京都)で4年ぶりに積雪が20cmを超えるなど、関東甲信地方や東北太平洋側でも大雪となった。2月上・中旬は発達した雪雲が日本海から盛んに流れ込み、福井(福井県)で日最深積雪が37年ぶりに140cmを超えるなど、多い所で平年の6倍を超える記録的な積雪を観測した北陸地方を中心に大雪に見舞われた。
冬型の気圧配置が卓越したため、冬の日照時間は、東日本太平洋側ではかなり多く西日本太平洋側で多かった一方、北日本日本海側と沖縄・奄美では少なかった。
平均気温:全国的に低かった。
降水量:東日本日本海側ではかなり多く、北日本日本海側でも多かった。一方、東日本太平洋側と西日本日本海側および沖縄・奄美では少なかった。北・西日本太平洋側は平年並だった。
日照時間:東日本太平洋側ではかなり多く、西日本太平洋側でも多かった。一方、北日本日本海側と沖縄・奄美は少なかった。北日本太平洋側と東・西日本日本海側では平年並だった。