日本の月の天候 ------------------ 対象期間:
2020年(令和2年)11月の特徴:
○気温は、東・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった
中旬の後半を中心に日本付近に暖かい空気が流れ込んだため、月平均気温は全国的に高く、東・西日本と沖縄・奄美でかなり高かった。
○降水量は、東日本太平洋側でかなり少なかった
日本付近は、低気圧の影響を受けにくかったため、降水量は北日本日本海側と西日本太平洋側を除いて全国的に少なく、東日本太平洋側ではかなり少なかった。
○日照時間は、東日本日本海側でかなり多かった
本州付近は移動性高気圧に覆われやすかったため、日照時間は北日本を除いて全国的に多く、東日本日本海側ではかなり多かった。
概況

地域平均気温平年偏差の5日移動平均時系列図
日本付近は高気圧と低気圧や前線の影響を交互に受けたため、全国的に天気は数日の周期で変わったが、低気圧は北日本以北を通過することが多く、本州付近は移動性高気圧に覆われた日が多かった。このため、北日本日本海側で曇りや雨または雪の日が多かったほかは、全国的に晴れた日が多く、東日本日本海側の月間日照時間はかなり多かった。また、日本付近は低気圧の影響を受けにくかったため、月降水量は北日本日本海側と西日本太平洋側を除いて全国的に少なく、東日本太平洋側ではかなり少なかった。
気温は、日本付近に一時的に寒気の流れ込んだ日があったが、中旬の後半を中心に北日本以北を通過する低気圧に向かって南から暖かい空気が流れ込んだため、全国的に高く、東・西日本と沖縄・奄美ではかなり高くなった。特に、18日から20日にかけては本州の広い範囲で夏日となり、11月としての日最高気温の高い方からの1位の記録を更新した所もあった。
平均気温:東・西日本と沖縄・奄美でかなり高く、北日本で高かった。
降水量:東日本太平洋側でかなり少なく、北日本太平洋側、東・西日本日本海側と沖縄・奄美で少なかった。一方、北日本日本海側で多く、西日本太平洋側では平年並だった。
日照時間:東日本日本海側でかなり多く、東日本太平洋側、西日本と沖縄・奄美で多かった。一方、北日本日本海側で少なく、北日本太平洋側では平年並だった。
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2020年11月の地域平均気候表
※本文中の北・東・西日本の降水量・日照時間の特徴は、地域平均気候表における日本海側・太平洋側の階級に基づいて記述している。
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| 月平均気温平年偏差、月降水量平年比、月間日照時間平年比の分布図 | 地域平均旬降水量平年比、旬間日照時間平年比の経過図 |
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天候経過
上旬
低気圧と高気圧が交互に通過し、期間の終わりは冬型の気圧配置となり、日本付近に寒気が流れ込んだ。このため、全国的に天気は数日の周期で変わり、北・東日本日本海側では曇りや雨の日が多く、北日本では9日から10日にかけて山沿いを中心に積雪となった所や平地でも初雪となった所があった。
旬平均気温:北日本と沖縄・奄美で高く、東・西日本では平年並だった。
旬降水量:北・東日本日本海側と西日本太平洋側で多かった。一方、東日本太平洋側で少なかった。北日本太平洋側、西日本日本海側、沖縄・奄美で平年並だった。
旬間日照時間:東日本日本海側ではかなり少なく、北日本日本海側、沖縄・奄美で少なかった。北・東日本太平洋側と西日本で平年並だった。
中旬
期間の中頃までは、東・西日本を中心に移動性高気圧に覆われて晴れた日が多く、東日本日本海側の旬間日照時間は平年比216%となり、11月中旬としては1961年の統計開始以降で最も多い記録となった。期間の終わりは、北日本を通過した低気圧やそこから伸びる前線の影響で全国的に天気が崩れ、特に19日は北海道地方でこの時期としては記録的な大雨となった所があったほか、九州北部地方でも非常に激しい雨の降った所があった。また、日本付近に南から暖かい空気が流れ込んだため、旬平均気温は全国的にかなり高く、特に、18日から20日にかけては本州の広い範囲で夏日となり、11月としての日最高気温の高い方からの1位の記録を更新した所もあった。
旬平均気温:全国的にかなり高かった。
旬降水量:東日本日本海側でかなり少なく、東日本太平洋側と沖縄・奄美で少なかった。北・西日本では平年並だった。
旬間日照時間:北日本太平洋側と東・西日本でかなり多く、北日本日本海側と沖縄・奄美で多かった。
下旬
低気圧が北日本付近を通過し、低気圧の通過後は北日本を中心に冬型の気圧配置となり、本州以南では高気圧に覆われる日が多かった。このため、全国的に天気は数日の周期で変わり、北日本では曇りや雨または雪の日が多く、西日本日本海側でも寒気の影響で曇りや雨の日が多かったが、その他の地方では晴れの日が多かった。旬降水量は全国的に少なく、西日本太平洋側ではかなり少なかった。気温は、期間の中頃までは東日本を中心に暖かい空気が流れ込みやすく、東日本の旬平均気温はかなり高くなったが、期間の終わり頃は大陸からの寒気が流れ込み、全国的に平年を下回る所が多かった。
旬平均気温:東日本でかなり高く、西日本と沖縄・奄美で高かった。北日本では平年並だった。
旬降水量:西日本太平洋側でかなり少なく、北・東日本、西日本日本海側、沖縄・奄美で少なかった。
旬間日照時間:東日本日本海側、西日本太平洋側、沖縄・奄美で多かった。一方、北日本と西日本日本海側で少なく、東日本太平洋側で平年並だった。
※ 日本の天候のまとめに掲載している外向き長波放射量(OLR)偏差分布図は、2023年9月以降は米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)提供のBlended OLRを、2023年8月までは同センター提供のAVHRR OLRを用いて作成したものです。
極東循環場の特徴
500hPa天気図:日本付近は、西日本付近を中心に平年より高度が高い領域に広く覆われた。これは、日本付近への寒気の南下が弱く、暖かい空気に覆われやすく、全国的に高温となったことに対応している。
海面気圧と外向き長波放射量平年偏差:海面気圧は、日本付近は広く東西に正偏差となった。これは日本付近を移動性高気圧が通りやすかったことと対応している。一方、オホーツク海から北では負偏差で、北日本以北を低気圧が通りやすかったことと対応している。外向き長波放射量平年偏差は、インド洋の赤道付近では負偏差で対流活動が活発だった。一方、日付変更線付近の赤道付近では正偏差で対流活動が不活発だった。
850hPa気温:日本付近は、九州の西付近を中心とする、東西にのびる正偏差に覆われた。
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| 月平均500hPa高度・偏差分布図 | 月平均850hPa気温・偏差分布図 |
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| 月平均海面更正気圧・偏差分布図 | 月平均外向き長波放射量・偏差分布図 |
※ 日本の天候のまとめに掲載している外向き長波放射量(OLR)偏差分布図は、2023年9月以降は米国海洋大気庁(NOAA)気候予測センター(CPC)提供のBlended OLRを、2023年8月までは同センター提供のAVHRR OLRを用いて作成したものです。
記録と台風
大島
横浜
諏訪 軽井沢 飯田 多度津
第21号(9日) 第22号(9日)
なし






